世界的な貿易戦争に終止符打つ可能性、ドル円146.28円まで上昇 米中対立は懸念材料
世界的な貿易戦争に終止符打つ可能性、ドル円146.28円まで上昇 米中対立は懸念材料
米貿易裁判所がトランプ氏の関税を無効と判断。広範囲にわたる世界的な関税を課す権限がないとして、トランプ米大統領の4月2日「解放記念日」の広範な関税を無効と判断した。これによりトランプ氏による世界的な貿易戦争が終結するとの期待が広がっている。ただ、トランプ政権は判断を不服として裁判所に控訴すると表明。また、米中関係は悪化しており、このままリスク選好の動きが続くかは微妙なところ。
ドル買い戻し、リスク選好で円が下落。ドル円は報道前水準144.80円台からいっきに146.28円付近まで急伸した。時間外でダウは500ドル超上昇。エヌビディア好決算もあり、ナスダックは一時2%上昇した。原油も上昇。一方、安全資産需要が後退しており、金と債券は下落している。米10年債利回りは一時4.52%付近まで上昇した。
トランプ米政権は中国への半導体設計ソフトウエアの販売を制限することを検討しているという。また、中国へのジェットエンジンや半導体技術、一部化学物質などの輸出を一時停止すると発表。ルビオ国務長官は中国人留学生のビザ取り消しの手続きを開始すると述べた。米中関係悪化懸念で中国株と香港株は軟調、豪州株も冴えない。豪ドルは対円で上げを縮めている。

執筆者 : MINKABU PRESS
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