ややドル売りも値幅は限定的、米CPIの発表控えて ドル円147円台後半=ロンドン為替概況
ややドル売りも値幅は限定的、米CPIの発表控えて ドル円147円台後半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ややドル売りの動きも値幅は限定的。米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて、様子見ムードが広がっている。ドル円は147円台後半と前日NY終値付近での取引が続いている。ドルストレートはややドル安の動きとなっている。ユーロドルは1.16台後半で、ポンドドルは1.34台前半から半ば超え水準へと底堅く推移。豪ドル/ドルやドルカナダなどもややドル売りの動きとなっている。クロス円はやや円安の動き。ユーロ円は172円台前半から後半へ、ポンド円は198円台前半から後半へ、豪ドル円は96円台後半から97円付近まで一時上昇した。しかし、足元では上昇も一服している。米10年債利回りは4.44%付近から4.41%台へと小幅に低下。欧州株や米株先物・時間外取引は小幅高での揉み合い。この時間帯はトランプ関税関連の目立った報道は出ていない。独ZEW景況感の改善が続いた。また、ユーロ圏鉱工業生産も予想を上回った。しかし、市場は反応薄だった。
ドル円は147円台後半での取引。東京朝方の147.89近辺を高値に、ロンドン早朝の147.55近辺を安値とするレンジ取引が続いている。ロンドン時間には前日NY終値147.72を挟んだ揉み合いが続いている。日本時間午後9時30分の6月米消費者物価指数の発表待ちとなっている。
ユーロドルは1.16台後半での取引。東京朝方の1.1661近辺を安値にじり高の値動き。ロンドン序盤には1.1693近辺まで高値を伸ばした。ただ、1.17台には届かず揉み合いに落ち着いている。ユーロ円は東京午前の172.26近辺を安値に買われ、ロンドン序盤には172.73近辺に高値を伸ばした。対ポンドではユーロ安方向に押し戻されている。総じて値幅は限定的。7月独ZEW景況感指数は52.7と市場予想50.4を上回った。5月ユーロ圏鉱工業生産は前月比+1.7%と予想以上の伸びとなり、前回の-2.2%から上昇に転じた。ただ、いずれにも特段の反応は見られなかった。
ポンドドルは1.34台半ばでの取引。東京朝方の1.3422近辺を安値に、ロンドン午前には1.3459近辺までじりじりを買われている。ポンド円は東京昼過ぎの198.21近辺を安値に、足元では198.80台へと買われてきている。ユーロポンドは0.8680付近から0.8697近辺までのレンジで、ややポンド買いに傾いている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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