ドイツ連銀、ECB量的緩和の損失リスクに警鐘
ドイツ連銀、ECB量的緩和の損失リスクに警鐘
ドイツ連銀は16日のリポートで、ECBが大規模な国債購入を行う際は損失リスクを十分に考慮すべきだと指摘した。ドイツ連銀は2024年に約200億ユーロの損失を計上し、1970年代以来初の赤字となったと説明。ECBも約80億ユーロの過去最大の赤字を出しており、今後も損失が続く可能性を示唆している。
ECBは最近の戦略見直しで量的緩和(QE)などの政策手段の継続を確認したが、使用の具体的な条件は明示されなかった。ドイツ連銀は、今後は資産購入によるバランスシート上のリスクをより慎重に評価すべきだとしている。シュナーベルECB理事も損失が中央銀行の信認に影響する可能性を指摘した。

執筆者 : MINKABU PRESS
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