フランス政府、厳しい予算措置で政権崩壊の危機に=NY為替
きょうのNY市場はパウエル議長の解任を巡るニュースで不安定な展開が見られていたが、ユーロドルも一旦1.17ドル台に買い戻された後に、1.16ドル台半ばに伸び悩んでいる。上値の重い展開に変化はないようだ。
ここに来てフランスの政局不安が再び台頭している。フランス政府による財政の穴埋めのための野心的な計画により、バイル首相が失脚する恐れがあるとの指摘が出ている。バイル首相は前日、来年の財政赤字をGDP比で今年の推定5%超から4.6%に削減するため、440億ユーロの歳出削減を目指すと述べた。計画では、祝日の2日間の削減や年金・公務員給与の据え置きなどの措置により財政支出を抑制するという。
しかし、これらの措置は不人気となる可能性が高く、バイル首相は議会で過半数を確保できていないため、年後半の信任投票で議会が政権を倒す重大なリスクがあると述べている。
EUR/USD 1.1655 EUR/JPY 172.26 EUR/GBP 0.8675
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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