ドル円は一時149円18銭まで上値を伸ばす=東京為替概況
ドル円は一時149円18銭まで上値を伸ばす=東京為替概況
ドル円は米CPIの強い伸びと、それを受けた長期金利の上昇などを材料に、昨日海外市場で一時149円02銭を付けた。その後の押し目は148円71銭までと限定的に留まり、今日の東京市場に入ってもしっかりの動きが続いた。仲値にかけてドル買い円売りが出たこともあり、午前中に前日の高値を上回る149円04銭を付けた。その後の押し目は148円74銭とNY午後及び東京朝の安値に147円71銭に届かず。午後に入って再びドル高円安が強まると、朝の高値を超えて、ストップ注文などを巻き込んで149円18銭を付けている。午前中はやや軟調となった日経平均が一時プラスに転じたことなどが円売りの材料となった面もある。
その後、高値からはドル売りが入った。昨日NY午後及び東京朝の押し目148円71銭を割り込み、147円66銭を付けている。米債利回りの低下などが、上値からのドル売りにつながった。ユーロドルなどでのドル売りの動きも重石となっている。
ユーロドルは1.1599-1.1624レンジ。午後はほぼ高値圏での推移とややユーロ買いが優勢。ユーロ円などの上昇が支えとなった。ユーロ円は朝の172円62銭から173円24銭まで一時上昇。ロンドン勢の本格参加を前に調整が入ると、ドル円の高値からの下げもあって172円80銭前後を付けた。
15時の英物価統計は注目度が最も高い消費者物価指数前年比が予想を超える伸びとなった。ポンドドルは発表まで比較的狭いレンジでもみ合いとなっていた。発表直前の1.3397前後から英CPIを受けて1.3413をつけている。もっとも値幅は限定的に留まった。ポンド円はドル円などでの円売りもあって199円74銭を付けている。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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