広告を非表示にする
ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

米CPIを経てドル高加速 ドル円は一時149円台に上昇=NY為替概況

今日の為替 

米CPIを経てドル高加速 ドル円は一時149円台に上昇=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、この日発表の米消費者物価指数(CPI)を経て、ドル高が加速した。米国債利回りも上昇し、30年債が5%台を回復する中、ドル円は6月高値を一気に上回り、一時149円台に上昇する場面が見られた。ここ数日、方向感のない展開が続いていたが、一気に上向きの流れを加速させている。

 本日149.70円付近に来ている200日線まではまだ距離があるが、現在の水準を維持できるようであれば、チャート的にはボトムが形成され、200日線を視野に入れる可能性が高まる。 

 6月の米CPIはコア指数が前月比で予想を下回ったことから、発表後はドル安の反応が見られた。しかし、売買が交錯する中で次第にドル高が強まる展開。自動車価格の下落が全体を抑制していたが、自動車を除いた耐久消費財(玩具、家具、家電、衣料など)は前月比で大幅に上昇しており、今回の数字は、関税の影響が本格化しつつあることを示唆しているとの見方も出ている。

 トランプ大統領はFRBへの利下げを再度要請していたが、市場では、FRBは当面金利を据え置き、状況を確認することが賢明との見方が広がっている。短期金融市場では年内利下げ期待が1回か2回に後退している。

 ユーロドルは1.15ドル台まで一時下落。前日までは、上値こそ重かったものの、21日線付近で持ち堪えていた印象もあった。しかし、本日の米CPIを受けた動きで下放れしている。

 米大手銀が実施した7月の欧州のファンドマネジャー調査によると、ドイツの財政政策が欧州の成長改善の主要なカタリストになるとの明確なコンセンサスが投資家の間で形成されていると報告した。

 調査によると、ドイツの財政刺激策が成長の最も有力な源泉になるとの見方を示した投資家は85%と、6月の79%から上昇。また、ユーロ圏の財政刺激策が世界全体の成長にとって最大のプラス要因になると見ている投資家は26%で、米国の政策支援を挙げた投資家を上回った。

 ポンドドルは下げが続き、1.33ドル台まで下落。ただ、本日は対ユーロでは買い戻しが出でおり、ユーロポンドは下落した。

 市場では英中銀の8月利下げへの期待が高まっているが、10月以降、量的引き締め(QT)のペースも年間600億ポンド程度に減速させる可能性があるとの指摘がストラテジストから出ている。QTは英中銀が過去の量的緩和(QE)の時期に取得した英国債の保有残高を縮小するプロセス。

 現在のQTのペースは9月末までの12カ月間で1000億ポンドとなっている。ストラテジストによると、QTが金融環境の引き締めにつながっている可能性があり、そのペースが減速する可能性がある。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

為替ニュース/コラム

一覧を見る

注目ニュース

新着ニュース

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

主要通貨レート

関連ETF

\ すぐに取引できるFX会社はここ /
最短即日で口座開設
スマホのイラスト

スマホでカンタン本人確認!

直近24時間の重要経済指標

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます