日本の政治的不確実性、一時的に円にマイナスも長くは続かない=NY為替
NY時間の午後に入ってドル円は151円台後半で推移している。本日はトランプ大統領の中国に関する発言をきかっけに、市場は巻き戻しの動きを強めており、米株式市場も急落する中、ドル円も利益確定売りが強まっている。
ストラテジストは、自民党総裁に高市氏が選出されたことを巡る日本の政治的な不確実性は、一時的に円にマイナス要因となるものの、長くは続かないと指摘している。最終的に穏健な財政政策への妥協的な合意が形成される可能性があるためだという。
高市氏が予定通りに首相に選出されるかどうかも含めて、政治的不透明感は一見すると円にマイナス要因。しかし、これはあくまで一時的な現象と見ている。どのような妥協であれ、高市氏が自由に政策を進める場合よりも、穏健な路線につながるからだという。また、市場が懸念しているような、アベノミクス時代の超緩和的な金融・財政政策が高市政権下で再現されるという懸念はいずれ和らぐだろうとも述べた。
その上で、3カ月後のドル円を147円、6カ月後で145円を予想しているという。
USD/JPY 151.79 EUR/JPY 176.18
GBP/JPY 202.51 AUD/JPY 98.41
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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