日銀の追加利上げを意識し一時円買いも、ドル円の下げ続かず=東京為替概況
日銀の追加利上げを意識し一時円買いも、ドル円の下げ続かず=東京為替概況
26日の東京外国為替市場でドル円は156.37円付近まで強含んだ後、155.65円付近まで円買い・ドル売りが強まった。急激な円安と政治圧力を受け日銀がタカ派な姿勢を復活させているとロイター通信が報道したことから、12月の追加利上げを意識しつつ円買いが強まった。
ただ、日銀の追加利上げは国債利回りを押し上げ、利回り上昇を危惧したさらなる円売りを誘うリスクもあって、円買いは続かず。下げ一服後のドル円は156円前半まで戻した。
豪ドル円は101.61円付近まで上昇。10月の豪消費者物価指数(CPI)のトリム平均・前年比がプラス3.3%まで加速し、豪追加利下げ観測が大きく後退したことが豪ドルを押し上げた。インフレ率は豪中銀の物価目標を上回っている。
NZドル円は88.88円付近まで上昇。NZ中銀が市場予想通りに0.25%の利下げを発表したものの、今回の利下げで金融緩和局面が一巡するとの観測が高まったことがNZドルを押し上げた。NZ中銀は声明文で景気回復を指摘した。
ユーロ円やポンド円は円買いに押される場面はあったが、東京午後にかけて水準を切り上げた。ユーロ円は180円後半、ポンド円は205円後半で推移している。
MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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