円売り優勢、ドル円156円台半ば 大規模追加国債発行の報道で=ロンドン為替概況
円売り優勢、ドル円156円台半ば 大規模追加国債発行の報道で=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、円売りが優勢。ドル円は156円台半ばへと水準を上げている。東京午前には日銀利上げ観測報道で155.65付近まで下落したが、その後は買い戻されている。ロンドン朝方に政府が2025年度の補正予算案で11兆円超の国債発行方針と報じられると、円売りが強まっている。足元では156.60付近へと高値を伸ばしている。クロス円は欧州株や米株先物の堅調な動きもあって買われている。ユーロ円は181円台前半、ポンド円は206円台前半まで一時上昇。ただ、この後の英秋季予算案を控えて、ポンド買いは続かず神経質に振幅している。ドル全般は、東京市場でドル売りが優勢だったが、ロンドン市場ではドルが買い戻されている。ユーロドルは1.16手前水準から1.15台半ばへ、ポンドドルは1.32近くから1.31台半ばへと軟化している。足元では英秋季予算案を控えて英予算責任局から予測が発表され、その解釈をめぐってポンド相場が激しく振幅している。ポンドドルは1.31台前半から1.32付近で売買が交錯している。
ドル円は156円台半ばでの取引。東京午前には156.30台から155.65付近まで下落する場面があった。日銀追加利上げ観測報道が円買いを誘った。しかし、その後は買戻しの流れに転じている。ロンドン朝方には政府が2025年度の補正予算案で11兆円超の国債発行方針と伝わると、拡張的財政への警戒感が円売りを促した。ドル円は高値を156.60付近へと伸ばしている。
ユーロドルは1.15台後半での取引。東京午前の1.1563付近からロンドン早朝の1.1596付近までのレンジで上に往って来い。ロンドン時間にはドル買いの動きが優勢となり、前日NY終値1.1570付近へと押し戻されている。ユーロ円は堅調。東京午前の180.36付近を安値に、ロンドン序盤には181.27付近まで高値を伸ばした。対ポンドでは売買が交錯し方向性に欠けている。
ポンドドルは1.31台前半での取引。英秋季予算案発表を目前に控えたロンドン市場で1.3125-1.3201と激しく振幅している。予算案に先立って発表された英予算責任局(OBR)予測にボラタイルな反応を示しているが、方向性は定まらない。ポンド円は東京午前の205.35付近を安値に、円売りの動きで買われている。ロンドン序盤には206円台に乗せた。その後はポンドドルとともに205.50付近から206.45付近で激しく振幅している。 ユーロポンドは0.8772から0.8818で方向感に欠ける上下動となっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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