ドルに買戻しも、感謝祭休場控えて次第に動意薄に ドル円156円台前半=ロンドン為替概況
ドルに買戻しも、感謝祭休場控えて次第に動意薄に ドル円156円台前半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドルに買戻しの動きがみられた。ドル円は155円台後半から156円台前半へと反発。ユーロドルは1.16台割れから1.15台後半へ、ポンドドルは1.32台後半から1.32台前半へと反落。東京午前までのドル安の流れに対して、ロンドン市場ではNY市場が感謝祭休場となる前にポジション調整が入る格好となっている。円相場は円高方向に押されているが、値動きは次第に落ち着いてきている。ユーロ円は181円を挟んだ振幅。ポンド円は207円付近から206円台半ばへと軟化している。欧州株や米株先物は模様眺め状態で小動き。ポンド相場は、前日の英秋季予算案を通過して買いが強まっていたが、本日は売り戻しが入っている。再び英国債が売られており、利回りが上昇している。昨日は英財政計画が好感されたが、まだ不透明感が残るということかもしれない。諸策によって来年後半のインフレ率が0.5%ポイント押し下げられるとの見方もあり、英中銀利下げが意識された面もあるようだ。
ドル円は156円台前半での取引。東京午前には156.49付近から155.73付近まで下落した。米利下げ観測や日銀利上げ観測が複合的に作用したようだ。しかし、155円台では買い意欲も強く、ロンドン序盤にかけて156.40付近まで買い戻されている。
ユーロドルは1.15台後半での取引。東京午前のドル安局面で1.1613付近まで上昇も、その後は上値を抑えられている。ロンドン市場ではドルに買戻しとともに安値を1.1577付近に広げた。ユーロ円は東京午前に円買いの動きを受けて181.43付近から180.76付近まで下押しされた。その後は181円台前半に戻すも再び181円割れと売買が交錯している。足元ではかろうじて181円台で取引されている。対ポンドではややユーロに買戻しが入っている。
ポンドドルは1.32台前半での取引。東京午後にかけて買いが続き、高値を1.3269付近に伸ばした。しかし、ロンドン時間にかけてはドルの買い戻しやポンド買いへの調整が加わり下落。一時1.3210付近まで安値を広げた。足元では、米感謝祭休場を控えて売りも一服。ポンド円は東京午前に207.22付近から206.44付近まで下落した。その後は下げ一服となり207円台を回復。しかし、大台は維持できず206円台半ばから後半で推移しているユーロポンドには買戻しが入り、0.8746付近から0.8770付近まで反発した。足元では0.8750台へと押し戻されており、全般的な方向感は乏しい。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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