ドル買いが優勢、感謝祭前までのドル安の流れに調整、ブラックフライデーで取引は閑散=ロンドン為替概況
ドル買いが優勢、感謝祭前までのドル安の流れに調整、ブラックフライデーで取引は閑散=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、 ややドル買いの動き。ユーロドルは1.16付近から1.1550台へと軟化。ポンドドルも1.32台前半から1.32近くへとじり安の動き。昨日の米感謝祭までに見られたドル安の流れに対してポジション調整が入る格好となっている。その中でドル円は東京市場での156.10-156.58までの振幅の後は、値動きが収束している。156.30付近と前日終値近辺に張り付いている。クロス円はドルストレートでのドル買いの影響で軟化。ユーロ円は181円台から180円台後半へ、ポンド円は207円台から206円台前半へと下押し。このあとのNY市場が感謝祭翌日のため株式・債券ともに短縮取引となる。流動性の枯渇が予想されるなかで全般に動意薄となっている。なお、この日はCMEデータセンターで障害が発生しており、主要な商品取引や為替マッチングシステム取引が停止している。技術的な面からも流動性が細る面があった。
ドル円は156円台前半での取引。東京午前に156.10-156.58で振幅した後は、次第に値幅が狭まっている。ロンドン時間には前日終値156.31付近での揉み合い商状が続いている。米10年債利回りは3.99%付近から4.01%付近で方向感なく推移。株式市場は、欧州株、米株先物・時間外取引いずれも小動き。ブラックフライデーでまだ取引参加者は少ない状況。
ユーロドルは1.15台後半での取引。東京午前の1.1602付近を高値にじり安の流れが続いている。足元では1.1550台へと安値を広げてきている。ユーロ円も軟調。東京午前の181.52付近を高値に昼前には181円割れとなった。午後には下げ渋りも、ロンドン時間に入ると売りが再燃している。足元では安値を180.50台へと広げてきている。対ポンドでは方向感なく売買が交錯している。独各州ごとのCPIが発表され、前月比がマイナスに転じる動きが相次いだ。この後発表される全国版CPIでも前月比マイナスが予想され、ユーロの上値を重くしているようだ。
ポンドドルは1.32付近での取引。東京昼過ぎにつけた1.3245付近を高値に、その後は売りに押され続けている。ロンドン序盤には1.3202付近まで下落。ただ、大台割れには至らず1.32台前半で揉み合っている。ポンド円は軟調な流れ。東京午前の207.21付近を高値に、ロンドン市場では一段安。足元では安値を206.20台へと広げている。ユーロポンドは0.8748-0.8768のレンジで売買が交錯。足元ではややポンド買いが優勢。今週は英秋季予算案を無難に通過し、ポンド買い反応が広がったが、週末を控えて調整に押されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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