円買い強まる場面も続かず、ドル相場はやや調整売り ドル円152円台後半=ロンドン為替概況
円買い強まる場面も続かず、ドル相場はやや調整売り ドル円152円台後半=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、円買いが強まる場面があった。公明党が自民党との連立離脱を表明したとの報道に反応した。ドル円は152.90付近から152.39近辺へ急落したが、すぐに152.80付近まで買い戻され、円買いの動きは続かなかった。今後の政局展開次第では「高市トレード」への期待が薄れる可能性があり、市場は極めて流動的な状況にある。その後は新規材料がなく、ドル円は152円台後半で膠着状態にある。クロス円も同様に円買い圧力に上値を抑えられている。ユーロ円は176円台後半で売買が交錯、ポンド円は203円付近から202円台半ばへと小安い。一方、ドル相場は前日までのドル高調整でドル安方向に傾いているが、値幅は小さい。ユーロドルは1.15台後半で揉み合いとなっている。ポンドドルは1.33台から1.32台後半へと小幅に軟化。その他、イスラエルとガザの停戦合意により原油は軟調、金相場の上昇も一服。欧州株や米株先物は方向性を欠き、週末を控え取引動意は薄い状況だ。
ドル円は152円台後半での取引。東京朝方の153.28付近を高値に上値重く推移している。東京午後には152円台後半へと軟化、その後下げ渋ったところに公明党が自民党との連立離脱を表明したとの報道が流れた。反射的に円買いの反応が広がり、ドル円は152.39近辺まで下落。しかし、売りは続かず152.80付近に反発と落ち着かない値動きとなった。その後のロンドン時間は152円台後半での揉み合いが続いている。
ユーロドルは1.15台後半での取引。東京朝方の1.1556付近を安値に買いが継続した。ロンドン序盤には1.1589近辺まで高値を伸ばした。その後は買いも続かず1.15台後半で揉み合っている。ユーロ円は東京朝方の177.16付近を高値に、その後は上値を抑えられている。公明党の連立離脱表明を受けて一時176.33付近まで下落。しかし、すぐに177円台乗せまで反発。ロンドン時間には176円台後半に落ち着いた。対ポンドではややユーロ買いが優勢。ロンドン時間は新規材料に乏しい。
ポンドドルは1.32台後半での取引。東京午後に1.3314付近の高値を付けたあとは、上値を抑えられている。ロンドン序盤に一時1.3280付近まで下押しされたあとは1.13付近までの狭いレンジで売買が交錯している。足元では1.3270付近へとわずかに安値を広げている。ポンド円は東京朝方の203.75付近を高値に軟調に推移している。ロンドン朝方に202.67付近に安値を広げたあとは203円台前半に買い戻されたが、足元では再び202円台半ばへと下げてきている。ユーロ対ポンドではポンド安の動き。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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