次回の英中銀の決定、ベイリー総裁の1票に左右される可能性との見方=NY為替
NY時間に入ってポンドドルは買い戻しが出ており、1.34ドル台後半まで上昇している。ただ、21日線と100日線の下で推移は続いており、上値の重い雰囲気に変化はないが、下値を試す動きもない状況。一方、円安の動きからポンド円は202円台に急伸し、現在も本日高値圏での推移が続いている。年初来高値を一気に更新しているが、今年夏までの上向きの流れに完全に戻させるか注目される。
次回の英中銀の政策決定はベイリー総裁の1票に左右される可能性が高いとの見方がエコノミストから出ている。現在の金融政策委員会(MPC)はバランスは取れているものの意見が大きく割れている。先週ブリーデン委員は、「最近のインフレの高まりは追加的なインフレ圧力にはつながらない」との見方を示す一方、タカ派のマン委員は「より長期の据え置きを望む」と述べている状況。この委員会内の明確な対立状況を踏まえると、最終判断はベイリー総裁に委ねられる可能性が高いという。
「われわれは、ベイリー総裁が労働市場の下振れリスクや緩やかな利下げサイクルに言及し、11月利下げに前向きな姿勢を示すかに注目している」と述べている。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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