【本日の見通し】米連邦政府機関閉鎖警戒でのドル売り継続か
【本日の見通し】米連邦政府機関閉鎖警戒でのドル売り継続か
ドル円は147円80銭台での推移、東京午後からドル売り円買いがもう一段進み、ロンドン市場で148円を一時割り込み、NY市場でもう一段下げた。この後の米連邦政府機関閉鎖への警戒感が強まっている。10月1日からの新会計年度に入ってのつなぎ予算合意がなされない場合、現地米国東部時間午前0時、日本時間本日午後1時より連邦政府機関閉鎖となる。米労働統計局が完全閉鎖対象に入っているため、この場合、明日の米新規失業保険申請件数や、閉鎖継続の場合は明後日の米雇用統計などが発表延期となる。また長引いた場合、月半ばの消費者物価指数などの物価統計も延期となる。閉鎖自体はたまにある事態であり、直近でも2018年に閉鎖が行われた。しかし、トランプ政権は閉鎖期間中に職員の大量解雇を検討することを示しており、これまでの閉鎖以上に混乱が広がる可能性が指摘されている。
こうした状況がドルの重石となりそう。本日13時までの合意はかなり難しいとみられており、閉鎖となる可能性が高い中、ドル円は上値が重くなりそう。
ドルは全面安が見込まれ、ユーロドルやポンドドルはしっかりが見込まれる。ユーロドルは基本1.17台推移と見られるが、1.17台前半から1.17台後半への上昇(ユーロ高ドル安)がありそう。ポンドドルは1.34台後半から1.3500をトライする流れか。
ユーロ円やポンド円などクロス円は対ドルでの欧州通貨買いがある程度の支えも、リスク警戒から上値が重い展開が見込まれる。ユーロ円は174円00銭前後が重くなりそう。ポンド円は199円台前半がすでに重い印象。198円台半ばを割り込むともう一段の売りが見込まれる。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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