中期的なドル安期待は根強い=NY為替
きょうの為替市場はこの日発表の米GDP確報値や米新規失業保険申請件数が米経済の強さを示したことで、ドル高が優勢となっている。市場も利下げ観測を後退させており、先週のFOMCの金利見通し(ドット・プロット)で示された年内2回の利下げ観測を織り込めない状況にある。
ここにきてドル高の流れが強まっているが、あくまで短期的な動きで、ドルに対する弱気姿勢は根強い。ストラテジストからは、ドルは軟調が予想されるとの予測が出ている。今後も投資家が米資産を敬遠し続けると見ているという。
オフショアのヘッジ行動がドルから大きくかつ持続的にシフトしており、FRBの利下げサイクル再開と独立性への疑問符がドル安を後押しするという。
財政面(需要)と供給サイドの格差も、パンデミック以来初めて、米国よりも他の地域に有利に働いているとも指摘した。
USD/JPY 149.79 EUR/USD 1.1675 GBP/USD 1.3346
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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