フィッチが今年の世界経済見通し下方修正、FRBの利下げは今年1回と予想
フィッチが今年の世界経済見通し下方修正、FRBの利下げは今年1回と予想
格付け会社フィッチはトランプによる世界貿易戦争を受け、米国と世界の経済成長予想を大幅に引き下げたほか、FRBの利下げを今年1回と予想した。
今年の米国経済成長率を昨年末時点予想の2.1%から1.7%に下方修正、26年は1.7%から1.5%に引き下げた。ユーロ圏の今年の成長予想を昨年末時点から大幅に下方修正、メキシコとカナダは「テクニカルリセッション」を経験することになると予想。今年の世界経済成長率は2.3%に減速、26年は2.2%と見ている。
米国がどこまで踏み込むかについては大きな不確実性があり、我々の想定は厳しすぎるかもしれない。しかし、世界貿易戦争激化により、より大きな関税ショックが発生するリスクもある。
関税引き上げは米国の消費者物価指数上昇、実質賃金低下、企業コスト増加をもたらし、企業投資に打撃を与える。短期インフレが1ポイント上昇すると見ており、FRBは第4四半期まで金利を据え置くと予想。我々はFRBは今年1回だけ利下げを行うと見ている。

執筆者 : MINKABU PRESS
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