【これからの見通し】ドル円は160円に向けた動き続くか、介入警戒感も交錯へ
【これからの見通し】ドル円は160円に向けた動き続くか、介入警戒感も交錯へ
東京市場では、円安が主役となっている。中東情勢の不透明感と原油高の影響、そして日銀の利上げ慎重姿勢の2大材料が重なった格好となっている。ドル相場自体は方向感に欠けている。対ユーロでの揉み合いが象徴的。また、対ポンドではドル高も、対豪ドルやカナダドルではドル安とまちまち。一方で、クロス円は全般的に円安方向に振れており、明確に円安方向に動いている。
このあとの海外市場ではさらに円安方向を試すのかどうかが注目される。ポイントとなるのが原油動向だ。足元のNY原油先物は93ドル台の高水準で推移している。原油高が円安圧力となる構図を支えている。原油動向に影響を与えるのが、米国とイランとの和平協議の行方だ。トランプ米大統領からは合意近しのメッセージが発生されているが、イラン側からは明確なサインは出ていない。一部には合意には半年程度かかるとの見方も出ている。突発的なヘッドラインニュースに注意しつつ、原油相場をにらんだ展開となりそうだ。
日銀の利上げ慎重姿勢が海外勢にも材料視される場合は、クロス円の上昇とともにドル円が一段高となる可能性が指摘される。ただ、160円に接近すれば、政府・日銀による介入が警戒される面もある。週末を控えて次第に市場流動性が細ることが予想されるなかで、円安けん制発言や為替レートチェックなどに神経質になりやすい。一方向には決め打ちしにくい局面となりそうだ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、ユーロ圏経常収支(2月)、ユーロ圏貿易収支(2月)、カナダ住宅着工件数(3月)、カナダ国際証券取扱高(2月)など。円相場やドル相場の流れを変える材料とはなりにくい指標群となっている。
発言イベント関連では、ブリーデン英中銀副総裁、ピル英中銀チーフエコノミスト、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁、バーキン・リッチモンド連銀総裁、マックレム加中銀総裁、ウォラーFRB理事などの講演や討論会出席などが予定されている。あすからは米金融当局者が金融政策に関する発言を自粛するブラックアウト期間に入る。その前に、米金融当局者が利下げ回数見通しなどについて言及できる最後の機会となりそうだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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