【来週の注目材料】ガソリン価格上昇で小売売上高は見かけ上伸びるも警戒感
イラン情勢が落ち着いていく期待が広がり、今後はこれまでの状況を受けた各国経済の状況や金融政策の動向などに市場の注目が移っていくと見られる。
米国の材料としては21日の3月米売上高が注目される。前回2月分は前月比+0.6%と市場予想の+0.5%を超える伸びとなった。2025年以来7カ月ぶりの高い伸び。販促活動が目立った自動車の伸びがけん引したほか、衣料品、趣味・スポーツ・書籍、ガソリンスタンドなどもしっかりで、自動車を除くコアは+0.5%と、こちらも市場予想の+0.3%を超える伸びとなった。
ただ今後については、イラン紛争を受けた原油高によるガソリン価格の上昇の影響が警戒されていた。一部の大都市圏を除いて車が必需品である米国では、ガソリン価格が上昇しても消費への影響が限定的となり、売上高ベースで見ると拡大する。ただ、そうした消費の拡大の影響で他の出費が抑えられる傾向があり、今回の小売売上高でどこまで影響が出ているのかが焦点となる。米国のガソリン価格はEIAの調査によると、2月から3月にかけて全米全種平均で1ガロン当たり3.039ドルから3.771ドルまで24.1%の上昇を見せた。この動向がどこまで数字に表れてくるかが注目される。
予想は前月比+1.4%、自動車を除くコア前月比+1.4%と、一気に伸びが見込まれている。こちらはガソリンスタンド売上高の伸びがほとんどと見られ、自動車とガソリンを除いた数字は前月比+0.2%と、2月の+0.4%から鈍化が見込まれている。今回は自動車とガソリンを除いた数字への注目が高まる可能性があり、こちらが前月比でマイナスになるようだと、ドル売りとなる可能性がある。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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