FX/為替「ドル/円今日の予想」 外為どっとコム トゥデイ 2026年4月14日号

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年4月14日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
目次
▼13日(月)の為替相場
(1):「有事のドル買い」で取引開始
(2):米大統領 イラン港湾出入りの船舶への封鎖を公表
(3):植田日銀総裁挨拶
(4):米中古住宅販売件数 9カ月ぶり低水準
(5):米大統領「イラン側から連絡があった」
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:ドル買いの流れが強まればあらためて160円台に乗せる可能性も/ ▼注目の経済指標・イベント
13日(月)の為替相場

期間:13日(月)午前7時00分~14日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):「有事のドル買い」で取引開始
週末の11日から12日にパキスタンの首都イスラマバードで行われた米国とイランの終戦に向けた協議は合意に至らず終了した。バンス米副大統領は「悪いニュースは合意に達しなかったということだ。米国にとってよりも、イランにとってはるかに悪いニュースだと思う」と述べ、「合意しないまま米国に戻ることになる。われわれのレッドライン(譲れない一線)が何であるかは明確に示した」と語った。一方、イラン政府は「いくつかの相違は残っているが、交渉は継続する」とSNSに投稿した。その後、トランプ米大統領は「米国海軍がホルムズ海峡に出入りしようとするすべての船舶を封鎖する」意向を自身のSNSで公表した。また、トランプ米大統領がイランへの限定攻撃を検討しているとの報道が伝わり、中東情勢の緊迫化を受けてNY原油先物(WTI)価格が一時1バレル=105ドル台へ急伸した。外国為替市場では「有事のドル買い」が強まり、ドル/円は前週末から上昇して取引が開始。一方で、クロス円はストレートドルの下落の影響を受けて下落して取引が開始した。
(2):米大統領 イラン港湾出入りの船舶への封鎖を公表
トランプ米大統領は自身のSNSでイランの港湾を出入りする船舶への封鎖を米東部時間4月13日午前10時(日本時間同午後11時)に開始すると公表した。
(3):植田日銀総裁挨拶
植田日銀総裁は「中東情勢の緊迫化を受け、金融市場は不安定な動きが見られる」「原油価格の上昇が基調物価に上下双方向に作用する可能性」などと発言。「中東情勢はなお不透明であり、その帰すうや経済・物価に及ぼす影響を注視する」として、「経済・物価の中心的な見通しが実現する確度やリスクを点検していきたい」との見解を示した。
(4):米中古住宅販売件数 9カ月ぶり低水準
米3月中古住宅販売件数は年率換算で398万件と市場予想(405万件)を下回り、前月(413万件)から減少。販売価格と住宅ローン金利の上昇が重荷となり、9カ月振りの低水準となった。販売価格の中央値は前年比+1.4%の40万8800ドル、米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)が公表する直近の30年物固定住宅ローン金利は週平均で6.37%で、イラン攻撃直前と比べ約0.4%高い水準での推移となっている。
(5):米大統領「イラン側から連絡があった」
トランプ米大統領は自身のSNSに「昨日、ホルムズ海峡を34隻の船舶が通過した」「閉鎖開始以来、最多の数字だ」と投稿。その後の会見で「イラン側から連絡があり、彼らは交渉を望んでいる」と発言した。
13日(月)の株・債券・商品市場
日経平均: 56502.77 ▼421.34
豪ASX: 8926.041 ▼34.570
上海総合: 3988.558 △2.333
英FT: 10582.96 ▼17.57
独DAX: 23742.44 ▼61.51
NYダウ: 48218.25 △301.68
日10年債: 2.467 △0.029
豪10年債: 5.0168 △0.0497
英10年債: 4.869 △0.034
独10年債: 3.092 △0.034
米2年債: 3.7722 ▼0.0230
米10年債: 4.2933 ▼0.0237
NY原油: 99.08 △2.51
NY金: 4767.40 ▼20.00
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

【情報提供:外為どっとコム】
- ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円: 158.600 ~ 160.400
ユーロ/円: 186.700 ~ 188.300
ポンド/円: 214.400 ~ 216.200
豪ドル/円: 112.700 ~ 113.700
ドル/円の見通し:ドル買いの流れが強まればあらためて160円台に乗せる可能性も
昨日のドル/円は終値ベースで約0.1%上昇。前週末に行われた米国とイランの和平協議がもの別れに終わったことを受け原油価格が急伸する中、159.80円台までドル買い・円売りが先行したが160円の大台を前に伸び悩んだ。NY市場ではトランプ米大統領がイランとの協議継続を示唆したことで原油安・株高・ドル安に転じると159.20円台に押し戻される場面もあった。もっとも、昨日の円は一貫して軟調でユーロに対して史上最安値を更新。対ポンドでも約18年ぶりの安値を更新した。仮に米国とイランが停戦で合意しても原油価格が急速かつ大幅に値下がりすることは考えにくく、日本の交易条件悪化は避けられないとの見方が強い。そうした見方などから日銀の利上げ期待が後退したことも円の重しとなっている。なお、オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)から算出した日銀による今月の利上げ確率は前週末の55%前後から40%以下に低下した。足元の円は、きわめて買い材料に乏しい地合いと言えるだろう。一方、ドルについてはイラン情勢次第で上下するためその動きは難解だ。言い換えれば、本日のドル/円の趨勢はドル次第ということになる。仮にドルが続落してもドル/円の下値は限定的と考えられる一方で、ドル買いの流れが強まればあらためて160円台に乗せる可能性もあろう。
注目の経済指標・イベント:
04/14 (火)
未定 (中国) 3月貿易収支
17:50 (英) マンMPC委員講演
19:45 (米) JPモルガン1-3月期決算
21:00 (米) シティグループ1-3月期決算
21:30 〇 (米) 3月生産者物価指数(前月比)
21:30 〇 (米) 3月生産者物価指数(前年比)
21:30 〇 (米) 3月生産者物価指数・コア(前月比)
21:30 〇 (米) 3月生産者物価指数・コア(前年比)
23:00 (英) グリーンMPC委員講演
23:00 (ユーロ圏) レーンECB専務理事講演
25:05 ◎ (英) ベイリーBOE総裁講演
25:10 (米) グールズビー・シカゴ連銀総裁講演
25:45 (米) バーFRB理事講演
26:00 (米) ポールソン・フィラデルフィア連銀総裁、コリンズ・ボストン連銀総裁、バーキン・リッチモンド連銀総裁、バーFRB理事講演
04/15 (水)
06:00 ◎ (ユーロ圏) ラガルドECB総裁講演
※時間は日本時間での表示になります。
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株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。