円買い優勢、原油急落で東京市場の流れが逆回転 ドル円一時159円付近=ロンドン為替概況
円買い優勢、原油急落で東京市場の流れが逆回転 ドル円一時159円付近=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、円買いが優勢。東京市場での円安主導の流れが逆回転している。きっかけとなったのが原油動向。NY原油先物は94ドル付近に買われたあと、一転して90ドル台前半まで下落している。その背景には、週末から来週にかけて実施される見込みの米国とイランの和平協議への楽観視があるようだ。インフレ警戒の後退で米10年債利回りは4.32%から4.29%台へと低下。欧州株や米株先物・時間外取引は概ねプラス圏で推移している。ドル円は159円付近へと反落し、本日の安値を広げている。ポンド円も215円台前半に安値を更新。ユーロ円は187.50割れ水準まで反落している。見事に東京市場の円安から切り返した。ドル相場はドル安方向に振れている。ユーロドルは1.18付近へ、ポンドドルは1.3540付近へと上昇。有事ドル買いの巻き戻しの動きとなっている。ただ、この時間帯は確定した新規情報は得られておらず、期待先行の面を指摘しておきたい。
ドル円は159円台前半での取引。東京市場では159円手前水準から159.53付近まで買われた。円売り主導の展開だった。日銀の早期利上げ観測の後退や原油高への警戒感が背景となっていた。しかし、東京終盤からロンドン時間にかけては流れが反転している。米債利回りの低下に加えて、原油先物が急反落したことが円買い圧力となった。ドル円は159.01付近まで下落し、本日の安値を更新している。週末から来週にかけて実施される見込みの米国とイランの和平協議の進展が期待されたもよう。
ユーロドルは1.17台後半での取引。ロンドン朝方の1.1772付近を安値に、原油相場の急反落をきっかけに買われ、高値を1.1799付近に伸ばした。米債利回りの低下もドル売りを後押ししている。ユーロ円はドル円と同様に反落。187.95付近を高値に、ロンドン時間には187.50台まで押し戻された。対ポンドではユーロ買いが優勢。特段のユーロ買い材料はみられていないが、ややECBの年内利上げ観測が強いものとみられている。
ポンドドルは1.35台前半での取引。ロンドン朝方にかけて1.3505付近まで下押しされたあとは、流れが反転した。ロンドン序盤には高値を1.3540付近に伸ばしている。ただ、上昇余力も乏しく1.35台前半と前日NY終値付近に落ち着いている。ポンド円は円相場主導で上下動。東京市場で215.20付近から215.69付近まで円安方向に振れたあとは、円高方向に転じている。ロンドン市場では一時215.15付近まで下押しされた。ユーロポンドは0.8706付近から0.8725付近へと水準を上げている。ポンド売りが優勢になっている。市場では英中銀が政策金利を年内据え置きとする見方が出ている。また、スターマー英首相をめぐる政治問題がポンド売り圧力となる面も指摘される。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。