FX/為替「ドル/円今日の予想」 外為どっとコム トゥデイ 2026年4月16日号

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年4月16日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
目次
▼15日(水)の為替相場
(1):米・イラン停戦延長報道
(2):米クリーブランド連銀総裁「しばらくの間据え置き」
(3):片山財務相「今まで以上に緊密な連絡を取ることで一致」
(4):ベージュブック公表
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:横ばい圏の推移が続きそう/ ▼注目の経済指標・イベント
15日(水)の為替相場

期間:15日(水)午前6時10分~16日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):米・イラン停戦延長報道
米AP通信が「米国とイランが停戦延長で『原則合意』した」と報じた。その後、米アクシオスの記者が米当局者の情報として「米国は停戦延長に合意していない」「合意に向け接触を継続」と自身のSNSに投稿した。また、イラン外務省報道官は米国との新たな協議について「具体的な日程の設定はない」としたうえで、「核濃縮の水準や種類は交渉可能」との見解を示した。
(2):米クリーブランド連銀総裁「しばらくの間据え置き」
米クリーブランド連銀のハマック総裁は政策金利について、「しばらくの間据え置くというのが私の基本シナリオ」としつつ、「データ次第で、より緩和的にする必要もあれば、より引き締め的にする必要もあるかもしれない」との見解を示した。またイラン戦争の影響による原油価格の急騰について、「このショックがインフレを高止まりさせる可能性がある一方、消費者の購買意欲を抑制すれば雇用に影響を及ぼすことも有り得る」との認識を示した。
(3):片山財務相「今まで以上に緊密な連絡を取ることで一致」
片山財務相はベッセント米財務長官との会談後に「市場の鎮静化、必ずやらなくてはいけない」と語り、日米財務相会談で「為替についてしっかりと議論し、今まで以上に緊密な連絡を取ることで一致した」と明かした。また、「必要ならば断固たる措置もとる」と述べた。
(4):ベージュブック公表
米連邦準備制度理事会(FRB)は地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表。「米経済活動は12地区のうち8地区で、僅かから緩やかなペースで拡大した」と記した。物価上昇については「概ね緩やかな水準にとどまった」 ものの「中東紛争の影響で、エネルギーと燃料費は全地区で急激に上昇し、輸送費や運送費の上昇、プラスチック、肥料、その他の石油製品の価格上昇につながった」と報告。また、雇用については「雇用は全体として、横ばいからわずかに増加」としつつ、「ほとんどの地区は、離職率が低く、解雇が最小限で、主に補充のための採用が行われており、労働需要は安定している」と記した。
15日(水)の株・債券・商品市場
日経平均: 58134.24 △256.85
豪ASX: 8978.689 △7.871
上海総合: 4027.209 △0.584
英FT: 10559.58 ▼49.48
独DAX: 24066.7 △22.48
NYダウ: 48463.72 ▼72.27
日10年債: 2.423 △0.005
豪10年債: 4.9305 ▼0.0190
英10年債: 4.814 △0.033
独10年債: 3.043 △0.019
米2年債: 3.7614 △0.0165
米10年債: 4.2834 △0.0355
NY原油: 91.29 △0.01
NY金: 4823.60 ▼26.50
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

【情報提供:外為どっとコム】
- ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
- ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。
人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円: 158.300 ~ 159.600
ユーロ/円: 186.900 ~ 188.400
ポンド/円: 214.800 ~ 216.600
豪ドル/円: 113.500 ~ 114.600
ドル/円の見通し:横ばい圏の推移が続きそう
昨日のドル/円は159円を挟んで小幅な値動きが続き、約0.1%高い158.96円前後で取引を終えた。NYタイムには米国とイランが停戦について2週間の延長を検討していると伝わったほか、渡米中の片山財務相がベッセント米財務長官と為替について議論したことを明かした上で「必要なら断固たる措置を取る」と発言したが、いずれも反応は限定的だった。もっとも、昨日はユーロ/円が史上最高値を更新、豪ドル/円は約36年ぶりの高値を更新するなど、クロス円の上昇が目立った。米・イラン停戦観測でドルの上値が重い中、原油価格の高止まりや日銀利上げ期待の後退などを背景とする円売り圧力はクロス円に向かいやすい地合いだろう。なお、トランプ米大統領がイラン情勢について「2日以内に何かが起きる」と述べたのが14日。本日16日はその「2日」目に当たる。仮に直接協議の再開や停戦期限の再延長が決まれば、昨日と同様にドル売りと円売りが交錯すると見られ、ドル/円は横ばい圏の推移が続きそうだ。そのほか、本日はワシントンでG20財務相・中銀総裁会議が開催される。終了後に片山財務相と植田日銀総裁が会見を行うのが通例であり、植田総裁が利上げに関して発言するか注目したい。
注目の経済指標・イベント
04/16 (木)
10:30 〇 (豪) 3月新規雇用者数
10:30 〇 (豪) 3月失業率
11:00 〇 (中国) 1-3月期GDP
11:00 〇 (中国) 3月小売売上高
11:00 (中国) 3月鉱工業生産
15:00 (英) 2月GDP
20:30 〇 (ユーロ圏) ECB議事録
21:30 〇 (米) 新規失業保険申請件数
21:35 (米) ウィリアムズNY連銀総裁講演
22:00 (ユーロ圏) シュナーベルECB専務理事講演
22:15 (米) 3月鉱工業生産
23:35 (米) ミランFRB理事講演
24:40 (ユーロ圏) レーンECB専務理事、テイラーMPC委員講演
25:00 (ユーロ圏) ビルロワドガロー仏中銀総裁講演
25:45 (ユーロ圏) ナーゲル独連銀総裁、クリングバイル独副首相講演
27:30 (豪) ハンターRBA総裁補講演
29:01 (米) ネットフリックス1-3月期決算
- G20財務相・中央銀行総裁会合
※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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