サービスインフレがECBの利下げを阻む可能性=NY為替
きょうのユーロドルは売りが優勢となり、NY時間の朝方には1.03ドル台に下落していた。しかし、NY時間が本格化してドル売りの動きが出ていることから、1.04ドル台に下げ渋る展開を見せている。ただ、全体的には本日午後のFOMCの結果待ちの雰囲気が強い。
明日はECB理事会が開催されるが、0.25%ポイントの利下げが確実視されている。今回の理事会への反応は限定的になるとの見方も市場では多いようだ。
市場はECBの連続利下げの可能性を高めているが、サービスインフレがECBの利下げを阻む可能性も一部から指摘されている。年内にはサービスインフレが大幅に鈍化し、ECBの更なる利下げを可能すると見られている。しかし、予想を上回るサービスインフレがそれを阻む可能性もあるとアナリストは指摘している。
過去2年間のサービスインフレ(季調済)は、年初の数カ月に高く出て、後半に低くなる傾向がある。今年もその傾向が続き、上半期のサービスインフレが高止まりするようであれば、ECBの利下げ幅は予想よりも小さくなる可能性もあるという。
EUR/USD 1.0420 EUR/JPY 161.57 EUR/GBP 0.8379
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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