FX/為替「ドル/円今日の予想」 外為どっとコム トゥデイ 2026年4月20日号

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年4月20日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼17日(金)の為替相場
(1):植田日銀総裁「政策対応が難しい」
(2):イラン外相がホルムズ海峡開放を表明
(3):米大統領「米軍の海上封鎖は引き続き完全に実施」
(4):米大統領「イランが核開発の無期限停止で合意した」
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:「有事のドル買い」が再燃しやすい地合い/ ▼注目の経済指標・イベント
17日(金)の為替相場

期間:17日(金)午前6時10分~18日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):植田日銀総裁「政策対応が難しい」
日銀の植田総裁はG20財務相・中銀総裁会議後の記者会見で、中東紛争を受けた原油高の影響について「物価上振れのリスクと景気下振れのリスクが両方あり、(金融)政策対応が難しい」と発言。27-28日の金融政策決定会合を控え、「データ・情報を集め、(経済・物価)見通しの実現確度やリスクを点検し、政策判断を決める」と述べた。市場の4月利上げの織り込みが低下していることについて問われると「短期的な市場動向に関することであり、コメントは控える」と答えた。また、G7会議後に片山財務相が、参加国から金融政策に関して「様子見(利上げ見送り)」とする声が多く上がったと指摘したことについては「日銀としてその点に関しては発言していない」と説明した。
(2):イラン外相がホルムズ海峡開放を表明
米メディアが「イランが濃縮ウランを放棄する見返りに、米国は200億ドルの資産凍結を解除する案を検討」「米国とイランによる戦闘終結に向けた次回協議は19日にパキスタンで開催される見通し」と報じたのに続き、イランのアラグチ外相は、イスラエルとレバノンが10日間の停戦に合意したことを受けて「ホルムズ海峡を通過するすべての商船の航行は残りの停戦期間中、イランが指定した航路を通じて完全に開放される」と表明した。これらを受けてNY原油(WTI)先物が急落。インフレ懸念が和らぎ米長期金利は低下する中でドルが反落した一方、交易条件の改善が見込まれる円を買い戻す動きが強まった。
(3):米大統領「米軍の海上封鎖は引き続き完全に実施」
トランプ米大統領はイランがホルムズ海峡を開放したことに謝意を表明した上で「イランとの取引が100%完了するまで、(米軍の)海上封鎖は引き続き完全に実施され、効力を持つ」とイラン側をけん制した。その後、ガリバフ・イラン国会議長は「米国側の海上封鎖が続く限り、ホルムズ海峡は開かれない」とSNSで反発した。
(4):米大統領「イランが核開発の無期限停止で合意した」
トランプ米大統領は「イランが核開発の無期限停止で合意した」と発言。戦争終結に向けた合意はほぼまとまっているとした上で、恒久的な合意に向けた協議は今週末にもおそらく開かれるとの見通しを示した。イラン側はこれに対し特にコメントしなかった。
17日(金)の株・債券・商品市場
日経平均: 58475.90 ▼1,042.44
豪ASX: 8946.93 ▼8.088
上海総合: 4051.425 ▼4.122
英FT: 10667.63 △77.64
独DAX: 24702.24 △547.77
NYダウ: 49447.43 △868.71
日10年債: 2.424 △0.010
豪10年債: 4.9947 △0.0396
英10年債: 4.762 ▼0.085
独10年債: 2.960 ▼0.072
米2年債: 3.7082 ▼0.0655
米10年債: 4.2480 ▼0.0632
NY原油: 83.85 ▼10.84
NY金: 4879.60 △71.30
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円: 158.400 ~ 159.800
ユーロ/円: 185.900 ~ 187.300
ポンド/円: 213.600 ~ 215.200
豪ドル/円: 113.100 ~ 113.900
ドル/円の見通し:「有事のドル買い」が再燃しやすい地合い
17日のドル/円は終値ベースで約0.4%下落。イランのアラグチ外相が「レバノン停戦合意を受けて、停戦期間中ホルムズ海峡は完全に開放される」と宣言。トランプ米大統領も「ホルムズ海峡は完全に開放される」と表明したことなどで「有事のドル買い」が巻き戻され、一時157.59円前後まで下落した。もっとも、イラン側から米国との和平協議に関する発信がなかったことなどから先行き不透明感を払しょくするには至らず、売り一巡後は158円台半ばへと下げ幅を縮小した。週末にはイランがホルムズ海峡の再閉鎖を発表。米国も米軍がイラン船を拿捕したとトランプ大統領が表明したことで、問題解決へ向けた過度の期待は剥落。21日には米国とイランの2回目の和平協議が予定されているが、イランは協議への参加を拒否したとの報道もある。終戦への期待が低下する中、引き続きイラン情勢をめぐるヘッドライン相場ながら、「有事のドル買い」が再燃しやすい地合いとなりそうだ。
注目の経済指標・イベント
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※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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