中東情勢の不透明感でドル高と円安も、米FOMC控えて見慣れた水準にとどまる=ロンドン為替概況
中東情勢の不透明感でドル高と円安も、米FOMC控えて見慣れた水準にとどまる=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル高と円安が交錯。中東情勢の緊迫化を背景にロンドン時間へ入ってから原油が急騰したことを軸に、相場の重心が「有事のドル買い」から「悪影響警戒の円売り」へと移っている。アジア時間に伝わったトランプ米大統領の対イラン長期封鎖準備指示の報道は、市場心理を冷やしたものの、原油は100ドルを挟んだもみ合いにとどまっていた。しかし、ロンドン勢参入後にNY原油先物が103ドル台へ一気に上伸すると、エネルギー価格上昇によるインフレ懸念と地政学リスクを背景に、まずはドル買い先行した。ドル円は159円台後半へ、ユーロドルは1.17台割れ、ポンドドルは1.35台割れへとドル高が進行。その後、原油が一時104ドルを伺う水準までさらに買い進まれると、焦点は日本経済への悪影響へと移り、円売りが優勢になった。ロンドン朝方までは上値の重さが目立っていたクロス円は反発に転じ、ユーロ円は186円台後半、ポンド円は215円台後半で高値を伸ばしている。ドル円も円売りに押し上げられる形で159.80台へ本日の高値を更新した。ただ、NY市場での米FOMCとパウエル議長会見を控えて、いずれの通貨ペアも見慣れた水準の範疇にとどまっている。
ドル円は159円台後半での取引。アジア午前の159.52付近を安値に、その後は堅調に推移している。ロンドン中盤には高値を159.84付近に更新し、その後も高止まりしている。アジア午前に米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が「トランプ大統領がシチュエーションルームでの会合後、イランへの長期封鎖に備えるよう側近に指示した」と報じたことを受けて、NY原油先物はロンドン時間に入ると100ドル付近から103ドル台へと急伸。有事ドル買いと日本の交易条件悪化を懸念した円売りが交錯した。
ユーロドルは1.17付近での取引。アジア午前の1.1721付近を高値に、ロンドン序盤には1.1694付近まで下押しされた。その後は1.1700付近に膠着している。NYカットの大規模オプションが1.1700に設定されているもよう。ユーロ円は下に往って来い。アジア時間には186.90付近から売られ、ロンドン朝方にかけて186.68付近に安値を広げた。しかし、その後は原油急騰とともに円売りの面が強まり高値を186.96付近に更新している。対ポンドでは目立った方向性はみられていない。
ポンドドルは1.35付近での取引。アジア午前の1.3528付近を高値に、ロンドン序盤には1.3495付近までした押しされた。その後は1.35付近での揉み合いに落ち着いている。ポンド円はユーロ円とともに往来相場となっている。ロンドン朝方に215.49付近まで下落したあとは、215.91付近まで反発し高値を更新している。ユーロポンドは0.8662から0.8671と狭いレンジでの揉み合いに終始している。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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