米対中関税率84%に更新、リスク回避の円買いと米景気減速懸念のドル売り
米対中関税率84%に更新、リスク回避の円買いと米景気減速懸念のドル売り
米政府が9日から適用される対中関税に関する最新ガイダンスを発表、関税率を84%に更新した。50%を撤回することはないということだ。当初予定の34%の追加関税に50%上乗せし計84%(2月に10%、3月に10%上乗せ)関税率は異例の104%になる。中国含む60カ国を対象とした関税はこのあと日本時間13時1分に発動する。
中国政府は100%超える関税でも相殺できる政策手段がある、米国の関税に「最後まで戦う」と宣言。中国はメンツを守るためにも引くことはないだろう。米中貿易戦争激化不可避で世界的な景気減速懸念が高まっている。
リスク回避で円全面高、関税による米景気減速懸念でドルは売られている。ドル円は一時145.10円台まで下落、ユーロドルは1.10台にしっかり乗せている。きのう最安値をつけたオフショア人民元は対ドルで0.4%上昇。日経平均は急反落し、下げ幅は一時1300円を超えた。ダウ先物は600ドル近く下げており、NY原油は一時57ドル台を割った。欧州株先物も大幅安。

執筆者 : MINKABU PRESS
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