ポンド、英雇用統計とGDPが試金石に=NY為替
きょうの為替市場はドル高が優勢となっていることで、ポンドドルも1.35ドル台前半に下落。ただ、前日は1.36ドル台まで上昇し、2022年2月以来の高値を更新するなどポンドは力強い動きを見せている。
英経済が比較的堅調な兆候を示しており、英中銀も利下げを急いでいないことから、最近のポンドは力強い動きが続いている。そのような中、来週の英雇用統計と月次GDPはポンドにとって重要な試金石となる可能性がある。
来週12日木曜日の4月の月次GDPは労働コスト上昇が企業に打撃を与える中、第2四半期の減速の始まりを示唆する可能性が見込まれ、前月比0.1%のマイナス成長が見込まれている。一方、10日火曜日の2-4月の英雇用統計は失業率の上昇が見込まれ、週平均賃金(除く賞与)も前回から伸び鈍化が見込まれている。それでも5%台ではある。ただ、減速を示す内容だったとしても、英経済は十分な備えを整えており、関税の影響を乗り切れると予想されているようだ。
GBP/USD 1.3520 GBP/JPY 195.96 EUR/GBP 0.8424
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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