円売り優勢、ドル円151円台前半へ 日本政局まとまる期待=ロンドン為替概況
円売り優勢、ドル円151円台前半へ 日本政局まとまる期待=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、円売りが優勢。きょうは自民と維新の政策協議が行われ、大方の政策で一致していると報じられた。市場では高市トレードが想起される面があったようだ。ドル円は151円台へと再び買われている。クロス円も総じて堅調。ユーロ円は176円台前半へ、ポンド円は203円台前半へと上昇している。ただ、企業団体献金など課題は残されており、また予断は許さない状況が続いている。フランスではルコルニュ首相に対する不信任決議が実施されたが、2回とも否決されている。ただ、ユーロは対ドルや対ポンドなどで上値を抑えられている。今後のフランス債格付け見直しへの警戒感があるもよう。ユーロドルは1.16台後半から前半へ、ユーロポンドは0.86台後半で軟調に推移している。ポンドは比較的堅調。対ドルで高値を1.34台半ばへと伸ばしており、ユーロドルとは対照的な動きとなっている。
ドル円は151円台前半での取引。東京午前は151円台前半から一時150.52付近まで軟化。米中貿易摩擦や米財務長官が日銀利上げの圧力をかけていることが材料視されていた。しかし、その後は自民と維新の政策協議への期待とともに円が売られている。ロンドン朝方までには東京午前の下げを戻し、さらにロンドン時間には高値を151.40付近伸ばした。
ユーロドルは1.16台半ばでの取引。東京午前のドル安局面で1.1643付近から1.1675付近まで買われた。その後は上値を抑えられており、ロンドン序盤には再び1.1640台へと下落して上に往って来いとなった。足元では下げも一服して1.16台半ばで揉み合っている。フランスのルコルニュ首相に対する不信任決議は2回とも否決された。ただ、債券格付け見直しへの思惑もあって、ユーロ買いは限定的。ユーロ円は東京午前の175.52付近を安値に、ロンドン序盤には176.46付近まで高値を伸ばした。足元では176円台前半に高止まりしている、一方、対ポンドではユーロ売りに押されている。
ポンドドルは1.34台前半での取引。東京朝方の1.3494付近を安値に東京午前に1.3440付近へと上昇。しかし、ロンドン序盤にかけては1.34付近へと反落。その後は再び買われて高値を1.3448付近に伸ばしている。ポンド円は東京午前の202円ちょうど付近を安値に買われてきている。ロンドン時間には高値を203.44付近まで伸ばしている。ユーロポンドは0.8695付近を高値に0.8670付近へと下押しされている。日本時間午後3時に発表された英月次GDP(8月)は前月比+0.1%と前回の-0.1%から回復したが、発表時にはポンド買い反応はみられなかった。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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