ポンド、予算案控え財政リスク注視で変化なし=NY為替
きょうの為替市場はNY時間に入ってドルの買い戻しが強まっており、ポンドドルは1.34ドル台前半に下落している。前日は一時1.3525ドル近辺まで上昇し、100日線と21日線を回復していたが、跳ね返された格好となっている。一方、ポンド円は売りが続き4日続落。197円台半ばまで下げを拡大させている。100日線が197.70円付近に来ており、その水準に到達している格好
ポンドに関しては見方に変化は出ていない。根強い高インフレから英中銀の早期追加利下げへの期待は後退しているが、英景気の先行きに対する不安感が広がっているほか、11月26日のリーブス財務相による秋季予算案の発表を控えて、財政リスクを市場は織り込んでいる状況。
アナリストからは「われわれのモデルでは、ポンドは対ユーロで約1%の短期的な過少評価が2週連続で記録されており、これは市場が英予算案を控えてポンドのリスクプレミアムを織り込み始めている可能性がある」との指摘も出ている。
GBP/USD 1.3419 GBP/JPY 197.56 EUR/GBP 0.8730
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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