ユーロドルに見切り売り止まらず 下げ過ぎ感も=NY為替
きょうもユーロドルは売りが加速しており、1.06ドル台前半まで下げ幅を拡大。昨年11月以来の安値水準となっている。見切り売りが止まらない状況のようだ。ロンドン時間には1.0670ドル付近まで買い戻されていたものの、ファンド勢やテクニカル勢の売りオーダーも観測される中、上値を抑えられている。
ただ、ここ数日の急落でさすがに下げ過ぎ感も出ており、過熱感を測るテクニカル指標であるRSIは28と下げ過ぎ感を示す30の水準を下回っている。
ECBは先週の理事会で6月利下げをほぼ確実視されているが、FRBの利下げ期待が後退しており、利下げに向けたECBとFRBの温度差が鮮明になっていることが、ユーロドルの見切り売りに繋がっている。短期金融市場では、FRBの利下げ開始が9月まで後退しているのに対して、ECBは6月利下げを90%の確率で織り込んでいる状況。
目先は心理的節目の1.05ドル台を試す展開になるか注目される。
EUR/USD 1.0634 EUR/JPY 164.08 EUR/GBP 0.8539
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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