ポンド円は198円台に下落 英成長、上半期の急速なペースから減速へ=NY為替
きょうのポンド円は戻り売りが強まっており、198円台に下落。先週の200円台は維持できず、逆に21日線を下放れる展開が見られている。円高の動きがポンド円を圧迫しており、日銀の早期利上げ観測の台頭や、米政府機関閉鎖へのリスク回避の円買いなども指摘されているようだ。
本日は第2四半期の英GDP確報値が公表されていたが、前期比0.3%と第1四半期の0.6%からは減速していた。それでも上半期のGDPはG7の中で最も高い成長となった。OECDは今年の英成長見通しを前年比1.4%と予測している。
年間を通じてG7で2番目に高い成長となる予想だが、これは下半期の減速を示唆しているともエコノミストは指摘。活動が前倒しされた可能性があり、特に第1四半期は税制変更や米関税関連の前倒し需要が寄与したと分析。ただ、足元の状況は悪化しており、賃金上昇率が鈍化する中でインフレが加速し、雇用指標も弱まっている。調査データも需要の弱さを示しており、9月の消費者信頼感も低下したという。
GBP/JPY 198.93 USD/JPY 147.79 GBP/USD 1.3460
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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