仏独のHICP、ECBの据え置き観測を正当化=NY為替
きょうもユーロドルは買い戻しが優勢となる中、1.17ドル台半ばまで上昇。本日の21日線が1.1735ドル付近に来ているが、その水準を回復する展開。ユーロドルは専らドルの動きに左右されているが、本日も米政府機関の閉鎖へのリスクからドル安が優勢となっており、ユーロドルを押し上げている。一方、ユーロ円は一時173.40円付近まで下落。21日線付近まで下落しており、明日以降の動きが注目される。
本日はフランスとドイツが9月の消費者物価指数(HICP)速報値を発表していたが、夏末にかけてインフレが加速していた。両国とも、今年初頭以来のインフレの上昇幅となった。エネルギー価格は8月よりも下落幅が小さくなり、サービス部門のインフレは両国で上昇した。ECBの据え置き予想を正当化する数字となった。
本日はラガルドECB総裁が講演を行っていたが、「インフレに対するリスクはいずれの方向にもかなり抑制されているようだ」と発言。ただ、「警戒はなお必要」との認識も示していた。
EUR/USD 1.1757 EUR/JPY 173.65 EUR/GBP 0.8735
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。