【これからの見通し】きょうは米雇用統計の前哨戦、求人件数の発表
【これからの見通し】きょうは米雇用統計の前哨戦、求人件数の発表
今日の注目イベントは、米JOLT求人件数となる。金曜日の米雇用統計の前哨戦として市場の関心が高そうだ。市場予想は720万件と前回の718.1万件から若干の増加が見込まれている。市場では米9月利下げを完全に織り込んでおり、予想以上に強い結果がでるようだと、意外感によるドル買い反応が見られそうだ。ただ、今週は明日以降も一連の米雇用関連指標が発表される。今日の指標は、一過性の反応に留まりやすい点も指摘される。
その他の米経済指標発表は、住宅価格指数(7月)、S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(7月)、シカゴ購買部協会景気指数(PMI)(9月)、コンファレンスボード消費者信頼感指数(9月)などが予定されている。シカゴPMIは43.3と前回の41.5から上昇する予想。消費者信頼感指数は96.0と前回の97.4から低下する予想。予想段階の強弱感は、まちまちとなっている。
このあとのロンドン・欧州市場では、ドイツ雇用統計(9月)、ドイツ消費者物価指数(速報)(9月)、KOFスイス先行指数(9月)などが発表される。その他には、トルコ雇用統計(8月)と貿易収支(8月)、南アフリカ貿易収支(8月)、ブラジル雇用統計(8月)などの発表が予定されている。
発言イベント関連では、国際金融政策会議「地政学的緊張と貿易摩擦」に関連した予定が多い。レーン・フィンランド中銀総裁、ジェファーソンFRB副議長、ロンバルデッリ英中銀副総裁、ラガルドECB総裁、などが講演や討論会に参加する。その他にも、チポローネECB理事、コリンズ・ボストン連銀総裁、マン英中銀委員、ブリーデン英中銀副総裁、ナーゲル独連銀総裁、グールズビー・シカゴ連銀総裁などの講演やイベント参加が予定されている。
きょうの為替相場は、ややドル売りの動きをみせている。先週後半の強い米GDP確報値を受けたドル高の動きに対して、今週は調整が入る格好になっている。きょうは月末となり、フロー主導の展開も予想されるなかで、大きな流れは出にくい状況が続きそうだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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