【海外市場の注目ポイント】パウエル米FRB議長の講演など
日本時間17日午前2時半にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が講演を行う。パウエル米FRB議長は4日に「関税は少なくとも一時的なインフレ率の上昇を引き起こす可能性が高いが、その影響がより永続的になる可能性もある」と述べていた。トランプ米政権の関税政策によりインフレ期待が上昇しており、パウエル議長がインフレ再加速のリスクに警戒感を示すようであれば、米FRBの追加利下げ観測が後退し、ドルが買われる可能性がある。
また、日本時間16日午後9時半には3月の米小売売上高、同16日午後10時15分には3月の米鉱工業生産指数が発表されることになっている。3月の米小売売上高は、総合の大方の予想が前月比1.4%増、自動車を除いた大方の予想が同0.4%増となっており、前月比では、総合、自動車を除いて、どちらも2カ月続けて増加するとみられ、3月の米鉱工業生産指数は、大方の予想が前月比0.2%低下となっており、前月比では4カ月ぶりに低下すると見込まれている。
さらに、日本時間16日午後10時45分にはカナダ中銀(BOC)理事会の結果の発表、同16日午後11時半にはマックレムBOC総裁の会見も予定されている。政策金利は現行の2.75%に据え置かれるとの見方が優勢だが、2.50%に0.25%引き下げられるとの見方もかなりある。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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