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ドル円、160円台に上昇 ただ、介入警戒感もある中で駆け上がる展開まではない=NY為替概況

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ドル円、160円台に上昇 ただ、介入警戒感もある中で駆け上がる展開まではない=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ややドル高が優勢となる中、ドル円は160円付近での推移を続けている。前日同様に160円台に上昇。ただ、介入警戒感もある中、上値に慎重な様子に変化はなく、160円台を駆け上がる展開までは見られていない。週末には米雇用統計もあり、何らかのきっかけを待っている可能性はありそうだ。

 日本の通貨当局による再度の円買い介入が警戒される中、重要な節目となる160円台を試す展開となっている。4月28日から5月27日にかけて、日本政府が過去最高の11.7兆円を投入したにもかかわらず、円安は一向に収まらず、円先安感は根強い。米国とイランの交渉が依然として不透明な中、原油高止まりが日本の貿易赤字の拡大懸念に繋がっているほか、日米の金利差がなお大きいことも円の重しとなっているようだ。

 植田総裁は本日講演で、物価の上振れリスクが高まると判断される場合には、利上げの是非についてしっかりと議論する必要があるとの見解を示していた。この発言を受けてドル円は一時159.30円付近まで下落する場面もあったが、すぐに戻し反応も限られていた。

 本日の植田総裁の発言は6月利上げを裏付ける内容とも受け止められているようで、短期金融市場では、今月の日銀の利上げが80%超の確率で織り込まれている。ただし、日銀が利上げを実施したからといって、それが本格的に円安を食い止めると考えているのはなお少数派なようで、FRBがタカ派姿勢を強調するようであれば、ドル円の下値は堅いとも見られている。

 ユーロドルは1.15ドル台に値を落とした。200日線で跳ね返された格好となっており、今月のECBの利上げが想定されているものの、上値の重い雰囲気に変化はない。一方、ユーロ円は185.60円付近での推移。

 アナリストは、今後発表される米経済指標が堅調であれば、ユーロドルはさらに下落する可能性があると指摘している。前日発表の米求人件数やこの日のISM非製造業景気指数が予想を上回る内容を示し、市場が年内のFRBにの利上げの可能性を考慮する中、ドルは上昇。

 米経済指標がさらに好調であれば、ユーロドルは直近安値1.1575ドル付近まで下落する可能性もあるとしている。また、原油価格のさらなる上昇もユーロの重しになる可能性があるという。

 ポンドドルは1.34ドル台前半に下落。きょうの下げで再び200日線に到達しており、上値が重い印象は変わらず。一方、ポンド円も利益確定売りに押され、214円台に値を落とした。

 アナリストは、英中銀は7月に利上げする可能性があり、それはポンドを下支えする可能性があると述べている。グリーン英中銀委員はきのう、イラン紛争が続く中で利上げの根拠が強まっていると述べていた。ベイリー英中銀総裁が最近、現在の金融環境の引き締まりにより、先行きを評価する時間が得られると述べたことから、6月18日の利上げは可能性が低いと見られているが、不確実性が続けば来月の利上げは可能だと指摘している。

 同アナリストは、現在7月利上げは半々程度の可能性としてしか織り込まれていないため、利回りに上昇余地があり、特に短期ゾーンでその可能性があると述べている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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