FX/為替「ドル/円今日の予想」 外為どっとコム トゥデイ 2026年6月1日号

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年6月1日8時20分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼29日(金)の為替相場
(1):東京CPI 6カ月連続で伸びが縮小
(2):BOE総裁発言
(3):財務省 外国為替平衡操作の実施状況発表
(4):独CPI 伸びが鈍化
(5):イランとの停戦延長に向けた合意案、結論出ず
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:方向感を模索する展開が続く/ ▼注目の経済指標・イベント
29日(金)の為替相場

期間:29日(金)午前6時10分~30日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):東京CPI 6カ月連続で伸びが縮小
東京都区部5月消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除いたコアベースで前年比+1.3%と市場予想(+1.5%)を下回った。東京都による水道基本料や保育料の無償化、政府のガソリン・灯油補助金の影響を受け、6カ月連続で伸びが縮小した。
(2):BOE総裁発言
英中銀(BOE)のベイリー総裁は「実体経済の弱さや、ショックの規模と長さを巡る不確実性を踏まえれば、実体経済をある程度支えるためにインフレ率が一時的に目標を上回ることを容認するのは、このトレードオフに対応する適切な方法だ」と発言。中東紛争に伴うエネルギー価格の高騰による二次的な波及効果が表れない限り、経済を支えるためにインフレ率が一時的に2%の目標を上回っても容認できるとの考えを示した。
(3):財務省 外国為替平衡操作の実施状況発表
日本の財務省は4月28日から5月27日の間に行った為替介入の総額が11兆7349億円だったと発表。4月30日を皮切りに、5月前半にかけて断続的に円買い介入を実施したと見られる。1カ月間の介入規模としては2024年4-5月の円買い介入(9兆7885億円)を上回り過去最大となった。
(4):独CPI 伸びが鈍化
独5月消費者物価指数(CPI)・速報値は欧州連合(EU)基準のHICPで前年比+2.7%と市場予想(+2.8%)を下回り、前月(+2.9%)から伸びが鈍化。政府が燃料税を引き下げたことでエネルギー価格の伸びが鈍った。
(5):イランとの停戦延長に向けた合意案、結論出ず
米国のトランプ大統領は、イランとの停戦延長に向けた合意案について「最終決定を下すため、ホワイトハウスのシチュエーションルーム(作戦指令室)で会議を開く」とSNSで表明した。その後、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は政府高官の話として、トランプ氏は2時間にわたる会議を終えたものの、結論を出すことなく退席したと伝えた。
29日(金)の株・債券・商品市場
日経平均: 66329.5 △1,636.38
豪ASX: 8731.652 △138.747
上海総合: 4068.569 ▼30.067
英FT: 10409.28 ▼16.68
独DAX: 25104.70 △12.45
NYダウ: 51032.46 △363.49
日10年債: 2.667 ▼0.034
豪10年債: 4.8314 ▼0.0651
英10年債: 4.812 ▼0.002
独10年債: 2.938 ▼0.024
米2年債: 4.0041 ▼0.0164
米10年債: 4.4355 ▼0.0118
NY原油: 87.36 ▼1.54
NY金: 4593.00 △60.60
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

【情報提供:外為どっとコム】
- ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
- ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。
人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円: 158.800 ~ 160.000
ユーロ/円: 185.200 ~ 186.400
ポンド/円: 213.500 ~ 215.100
豪ドル/円: 114.000 ~ 114.800
ドル/円の見通し:方向感を模索する展開が続く
29日のドル/円は前日とほぼ同水準の159.26円前後で取引を終了した。米国とイランの和平協議に注目が集まる中、1日を通して約30銭の狭いレンジ内で方向感を欠いた。イランとの戦闘終結に向けた交渉を巡っては、トランプ米大統領がホワイトハウスのシチュエーションルームで会合を開いたものの、「イランとの覚書に関する最終決定には至らなかった」と伝わった。 戦闘終結に向けた協議の争点の一つとして、イラン側は「停戦はレバノンも含めるべき」と主張しているようだが、イスラエルがレバノンでの地上作戦を拡大していることから、停戦実現への障壁となる可能性がある。中東情勢の緊張長期化が意識されれば、ドル/円を下支えする要因となりそうだ。一方、シカゴ・マーカンタイル取引所が公表している最新のIMM投機筋の円ショートポジションは、2007年6月以来、約19年振りの高水準まで増加している。仮に円安が進めば、日本政府・日銀が「投機的な動き」を理由に円買い介入に動きやすい状況になったと言えるだろう。円買い介入への警戒感から、一方的なドル高・円安の進行も考えづらい。このため、本日のドル/円は159円台を中心に方向感を模索する展開が続きそうだ。
注目の経済指標・イベント
06/01 (月)
09:30 (米) パウエルFRB理事講演
10:45 (中) 5月RatingDog製造業PMI
17:00 (ユーロ圏) ECB1年先/3年先インフレ予想
18:00 (ユーロ圏) 4月失業率
23:00 ◎ (米) 5月ISM製造業景況指数
※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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