【本日の見通し】ドル高継続を意識、ユーロとポンドは会合結果待ち
【本日の見通し】ドル高継続を意識、ユーロとポンドは会合結果待ち
海外市場でドル高が進み、ドル円は直近の上値を抑えてきた160.00円を明確に上抜けてきた。中東情勢への警戒感が継続しており、NY原油が朝の時間外取引で109ドル台に乗せるなど、紛争長期化への懸念が広がる中で「有事のドル買い」が加速している。
トランプ大統領が自身のSNSで、これ以上「良い人」でいるのはやめだと投稿したことも、事態深刻化への警戒を誘う要因となっている。
注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、市場予想通り政策金利が据え置かれた。パウエルFRB議長は会見で、5月15日の議長任期満了後も、理事として残留することを発表した(理事としての任期は2028年1月)。通例、議長は退任時に理事も辞任するため異例の状況といえる。これも政策の継続性や不透明感から、ややドル高材料となった。
声明などは従来の姿勢を維持したが、3名の地区連銀総裁が、声明に緩和バイアスを含めるこれまでの姿勢の維持に反対した。これもFOMCのタカ派シフトを意識させるものとなり、ドル高を後押ししたとみられる。
次期議長に指名されているウォーシュ元FRB理事の上院銀行委員会での承認採決は、13対11で承認された。パウエル議長の任期切れまでに上院本会議での採決が行われる見通しだ。パウエル議長が理事として残留するため、1月末で任期が切れ、次期理事決定まで暫定で留まっているミラン理事の枠が充てられることになる。
ドル円は節目を超えてきた。海外市場の高値は160.47円と、3月30日の高値160.46円をわずかに更新しており、ポイントとなる160.50円を超えると、もう一段上昇する可能性もある。ホルムズ海峡の封鎖長期化などが警戒される中、当面は有事のドル買いの流れが継続しやすく、2024年に付けた161.95円の高値が意識される展開となっている。
今日に関しては、160円台での推移を中心に、流れを見極める展開となりそうだ。160.00円前後で底堅い動きになれば、上方向への意識がさらに強まるだろう。
ユーロは今日のECB理事会待ちの面がある。理事会では政策金利の据え置きが見込まれている。イラン情勢を受けて一時は利上げの期待が強まる状況となっており、ラガルド総裁会見などで、今後にどのような姿勢を示すのかが注目される。
ユーロドルはドル高基調を受けて1.1660ドル台まで一時下げたが、ドル円に比べると動きが落ち着いている。戻りは鈍いものの、理事会までは1.16台後半の落ち着いた動きを見込んでいる。
ユーロ円はドル円の上昇もあり一時187.40円台まで上昇。その後の押し目は187.00円台にとどまっており、堅調地合いが維持されている。こちらもECB理事会待ちとなるが、地合いは堅調と見られ、187円台後半トライとなる可能性がある。
ポンドは英中銀金融政策会合待ち。今回はスーパーサーズデーとなっており、金融政策報告の発表や、総裁会見などが予定されている。政策金利は据え置き見込みも、ECB同様に、一時利上げの期待が出ていただけに、今後の姿勢が注目される。金融政策報告での物価見通しなどに注意したい。
ポンドドルは海外市場でドル高を受けて1.3450ドル台を付けた。1.35台前半が重くなっている印象だが、会合までは動きは限定的か。
ポンド円はドル円の上昇もあって、海外市場で216.29円まで上昇。こちらもこの後も堅調な地合いが見込まれ、216円台後半トライとなる可能性があるが、会合までは値動きが抑えられそう。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。