FX/為替「ドル/円今日の予想」 外為どっとコム トゥデイ 2026年4月30日号

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年4月7日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
目次
▼29日(水)の為替相場
(1):豪CPI伸びが大幅に加速
(2):米大統領 イランへの長期封鎖に備えるよう指示
(3):独CPI伸びが加速
(4):米耐久財受注 予想を上回る
(5):FOMC 金利据え置きも意見が割れる
(6):FRB議長 議長退任後も理事会に残る
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:大幅なドル安・円高に振れることは考えにくい/ ▼注目の経済指標・イベント
29日(水)の為替相場

期間:29日(水)午前6時10分~30日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪CPI伸びが大幅に加速
豪3月消費者物価指数(CPI)は前年比+4.6%と市場予想(+4.8%)を下回ったものの、前月(+3.7%)から伸びが大幅に加速。コアCPIにあたる同CPIトリム平均は+3.3%と市場予想通り前月と同じ伸び率だった。豪中銀(RBA)が重視する1-3月期CPIトリム平均は+3.5%と予想通りに前期(+3.4%)から伸びが加速した。豪1-3月期CPIは+4.0%(10-12月期+3.7%)だった。
(2):米大統領 イランへの長期封鎖に備えるよう指示
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は「トランプ大統領は月曜日のシチュエーションルーム(作戦指令室)での会合後、イランへの長期封鎖に備えるよう側近に指示した」と報じた、また、「爆撃を再開するか紛争から撤退するかという他の選択肢は、封鎖を維持するよりもリスクが高いと判断した」とも伝わった。
(3):独CPI伸びが加速
独4月消費者物価指数(CPI)・速報値は前年比+2.9%と市場予想通りに前月(+2.7%)から伸びが加速。 欧州連合(EU)基準では前年比+2.9%と市場予想(+3.1%)を下回ったものの、前月(+2.8%)から伸びが加速した。イラン紛争を背景にエネルギー価格が前年比+10.1%と高い上昇率となったことが主因。食品とエネルギー価格を除いたコア指数は前年比+2.3%と前月(+2.5%)から伸びが鈍化した。
(4):米耐久財受注 予想を上回る
米3月耐久財受注は前月比+0.8%と市場予想(+0.5%)を上回った。変動の激しい輸送用機器を除いた受注は+0.9%と市場予想(+0.4%)を上回った。同時に発表された米3月住宅着工件数は年率換算で150.2万件と市場予想(138.0万件)を上回った。
(5):FOMC 金利据え置きも意見が割れる
米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利を3.50-3.75%に据え置いたが8対4での決定で、1992年10月以来最も意見割れたことが明らかとなった。声明では「目標の達成を妨げる可能性があるリスクが生じた場合、委員会は金融政策の姿勢を適切に調整する準備がある」との文言が維持された。これに対して「ハマック氏、カシュカリ氏、ローガン氏は政策金利の維持を支持したが、現時点で声明に緩和バイアスを盛り込むことには賛成しなかった」と記された。また、インフレについての評価は前回の「インフレ率は依然やや高止まりしている」から「インフレ率は、世界的なエネルギー価格の最近の上昇を部分的に反映して高止まりしている」に修正された。
(6):FRB議長 議長退任後も理事会に残る
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、FRB議長として最後となるFOMC後の会見で、「インフレは高止まりしており、エネルギー価格上昇がその一因」として「経済見通しはきわめて不確実」と述べ、「現在の金融スタンスは(利上げ・利下げの)どの方向にも動ける非常に良い位置にある」との見解を示した。 また、週末に米司法省当局者から、FRBの内部監査機関が勧告しない限り刑事捜査を再開しないとの説明を受けたものの、首都ワシントンの連邦検事正が必要に応じて捜査を再開する可能性があると述べていることに言及。パウエル氏は「この捜査が透明性を持ち、真の意味で最終的に完了するまで理事会を離れないと述べてきたが、その考えは変わらない」とし、「適切だと判断した時点で退任する」と述べ、5月15日の議長退任後も理事としてFRBに残る考えを改めて示した。
29日(水)の株・債券・商品市場
日経平均: 休場
豪ASX: 8686.986 ▼23.688
上海総合: 4107.514 △28.877
英FT: 10213.11 ▼119.68
独DAX: 23954.56 ▼63.70
NYダウ: 48861.81 ▼280.12
日10年債: 休場
豪10年債: 4.995 ▼0.0304
英10年債: 5.071 △0.065
独10年債: 3.110 △0.043
米2年債: 3.9468 △0.1108
米10年債: 4.4298 △0.0843
NY原油: 106.88 △6.95
NY金: 4561.50 ▼46.90
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

【情報提供:外為どっとコム】
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円: 159.600 ~ 161.200
ユーロ/円: 186.500 ~ 188.000
ポンド/円: 215.300 ~ 216.900
豪ドル/円: 113.700 ~ 114.600
ドル/円の見通し:大幅なドル安・円高に振れることは考えにくい
昨日のドル/円は、米国のトランプ大統領がホルムズ海峡の再開をめぐるイラン側の提案を拒否したことで原油価格が上昇する中、160円台に上伸。米連邦公開市場委員会(FOMC)が利下げの再開に慎重な姿勢を示すと160.46円前後まで続伸して3月27日に付けた年初来高値(160.47円前後)にほぼ並んだ。これにより、2024年7月に付けた1986年以来の高値(161.95円前後)が再び射程圏内に入ったと言えるだろう。本日も、イラン情勢とそれによる原油価格の動向がカギになりそうだ。原油価格の上昇は、米国のインフレを助長するとの観点からドルを押し上げる一方、交易条件の悪化への懸念から円の下落材料になりやすい。また本日は、NY市場で発表される米国の3月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)および新規失業保険申請件数にも注目だ。市場予想によるとインフレの加速と雇用情勢の改善が見込まれている。利下げ観測をいっそう後退させるか注目したい。仮に一段とドル高・円安が進めば、本邦財務省筋などから強いけん制発言が出ることも考えられるが、もはや従来通りの「口先介入」に大きな効果は望めないだろう。「実弾介入」への距離感が縮まらない限り、大幅なドル安・円高に振れることは考えにくい。
注目の経済指標・イベント
04/30 (木)
10:30 〇 (中国) 4月製造業購買担当者景気指数(PMI)
10:30 〇 (中国) 4月非製造業購買担当者景気指数(PMI)
10:45 (中国) 4月RatingDog製造業購買担当者景気指数(PMI)
16:55 (独) 4月失業者数
16:55 (独) 4月失業率
17:00 〇 (独) 1-3月期GDP・速報値
18:00 〇 (ユーロ圏) 1-3月期GDP・速報値
18:00 〇 (ユーロ圏) 4月消費者物価指数・速報値
20:00 ◎ (英) BOE政策金利
20:00 ◎ (英) MPC議事録
20:30 ◎ (英) ベイリーBOE総裁講演
21:15 ◎ (ユーロ圏) ECB政策金利
21:30 ◎ (米) 3月個人消費支出(PCEデフレーター)
21:30 (米) 1-3月期雇用コスト指数
21:30 ◎ (米) 1-3月期GDP・速報値
21:30 〇 (米) 新規失業保険申請件数
21:45 ◎ (ユーロ圏) ラガルドECB総裁講演
- (米) アップル2Q決算
05/01 (金)
08:30 (日) 4月東京都区部消費者物価指数
※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。