【これからの見通し】リスク警戒継続も、行き過ぎた動きにも警戒感
【これからの見通し】リスク警戒継続も、行き過ぎた動きにも警戒感
先週のドル円は米指標の弱さもあってドル売り円買いが優勢となった。もっとも注目された6日の8月米雇用統計は非農業部門雇用者数が予想を下回る伸びとなり、6月、7月分が下方修正される厳しいものとなった。これを受けてドル円は141円70銭台まで一時ドル売りとなった。142円台前半で今週の取引をスタートすると、朝方141円96銭を付ける動きが見られたが、その後反発した。先週末の米株安を受けて一時1100円超の下げとなった日経平均が、安値から約1000円の買い戻しを見せる中で、リスク警戒の円買いが一服。ドル全般の上昇もあって、143円台を回復する動きを見せた。
この後もややしっかりの展開か。今月の米FOMCでの利下げについて、先週の指標の弱さを受けても0.25%が大勢と言う状況は変わらず、12日の米消費者物価指数次第の面があるが、今回の大幅利下げは見送られるとの思惑が広がる中で、行き過ぎたドル売りに慎重姿勢が見られる。
先週末はハイテク中心に売りが目立った米株式市場が、今日は時間外でプラス圏推移となるなど、株安の動きが落ち着いていることも、ドル円の支えとなっている。
もっとも戻りではドル売り意欲があると見られ、142円-143円台半ばを中心とした推移が見込まれる。
ユーロドルはやや軟調。1.11台でのユーロ買いに慎重で少し売りが出やすい地合い。
ユーロ円はドル円の上昇もあって東京朝の157円41銭前後から158円48銭を付けた。リスク警戒一服が支えとなった。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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