154円台半ばの重さを確認後、株安など受けてドル売り円買い強まる=東京為替概況
154円台半ばの重さを確認後、株安など受けてドル売り円買い強まる=東京為替概況
  
 ドル円は朝のドル高円安局面で154円48銭を付けた。先週後半二度上値を抑えた154円40銭台をトライし、小幅ながら高値を更新も、154円50銭前後の売りを崩せず、その後は利益確定売りなどに押された。片山財務相の足元で一方的で急激な動きがみられるといった発言なども円買いを誘った。
 マイナス圏スタートも午前はプラス圏浮上なども見られた日経平均が午後に入って大きく下げ、午前の高値から1000円を超える下げとなる中で、リスク警戒の円買いが優勢。米株先の下げなども重石となり、ドル円は153円60銭まで売りが出た。
  
 ユーロ円が朝の177円60銭台での推移から午前に177円30銭台を付け、午後に入って売りが加速し176円80銭台まで下落。ポンド円が朝の202円75銭から201円50銭まで売りが出るなど、クロス円でも軒並みの円高となっている。
  
 ユーロドルは午前のドル高局面で節目の1.1500を割り込む場面も売りが続かず、その後1.1520台まで回復。ポンドは朝から上値が重く、午前中に1.3145から1.3120割れ。その後は安値圏もみ合い。午後の戻りも1.3134までとなり、その後今日の安値1.3117を付けた。
  
 豪中銀は市場予想通りの政策金利の据え置き。直近の物価高を一時的と評価し一時売り。その後ブロック総裁が追加利下げに消極姿勢を示して少し買われるも上値が重く、地合いの弱さが印象的となって豪ドル売りが強まった。豪ドル円は円高もあって対ドル以上に下げており、朝の100円91銭から1円強の豪ドル安円高となる99円88銭を付けた。
   
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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