ドル円、ISM指数をきっかけに155円を再び視野に=NY為替
その後、ドル円は154円台を完全に回復し、一時154.35円付近まで上昇している。この日の民間の米経済指標が予想を上回る内容となったことから、ドル高の反応が見られているほか、米国債利回りも上昇していることから、ドル円はサポートされている。
特にISM非製造業景気指数は8カ月ぶり高水準となり、仕入れ価格が3年ぶりの高水準となっていた。週初のISM製造業の指数では仕入れ価格が大幅に低下し、関税の影響が峠を越したのではとの観測も出ていたが、サービス業の方は引き続きインフレ圧力の強まりを示唆。一方、雇用が安定化しつつある兆候も出ている。
市場は先週のFOMC後のパウエル議長の会見以降、12月利下げへの期待を後退させているが、本日のISM指数はその見方を正当化する内容となっている。
前日は市場全体が不安定になり、ドル円も本日の東京時間には152円台まで下落していたが、その下げを完全に取り戻しており、155円を再び視野に入れている。
USD/JPY 154.24 EUR/JPY 177.05
GBP/JPY 201.15 AUD/JPY 100.35
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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