明日は英中銀、決定は僅差の可能性も=NY為替
きょうのポンドドルは下げを一服させており、1.30ドル台はかろうじて維持している。一方、ポンド円はドル円と伴に反転しており、一時201円台まで買い戻される場面も見られた。本日の買い戻しで100日線は維持されている。
市場は明日の英中銀の金融政策委員会(MPC)を注目している。予想コンセンサスでは据え置きが有力視されており、短期金融市場でも75%程度の確率で据え置きが予想されている。しかし、一部からは利下げの可能性も指摘されている。ストラテジストは、委員の採決が5対4の僅差で利下げを決めると見ているという。前日のリーブス英財務相の予算発表前の演説から、11月24日の正式な予算案発表において、厳しい財政引き締め策が打ち出される見込みである点を指摘を理由に挙げている。これらの措置が景気を抑制し、利下げを支持する中間派メンバーを後押しする可能性があるという。
その場合はサプライズからポンド安の反応も見込まれるが、例え予想通りに据え置きだったとしても、僅差での決定であれば、市場は12月の利下げをさらに織り込む可能性はありそうだ。現在、短期金融市場では12月までの利下げの確率を65%程度で見ている。
GBP/USD 1.3042 GBP/JPY 200.98 EUR/GBP 0.8803
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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