トレックス、決算受け大幅安 販管費の増加見通しを嫌気=米国株個別
(NY時間11:02)(日本時間01:02)
トレックス<TREX> 34.19(-12.86 -27.33%)
ウッドデッキなどの建築資材を手掛けるトレックス<TREX>が大幅安。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表。1株利益、売上高、EBITDAすべて予想を下回った。ガイダンスも公表し、第4四半期の売上高見通しが予想を大きく下回っている。
同社が将来の販管費の増加見通しを示したことも嫌気されている。フェアバンクスCEOは「今後の会計年度では、販管費は売上高比でコロナ以前の水準である約18%に戻ると見込んでいる」と述べた。今年これまでの販管比率は売上高の15.5%に留まっており、今後のコスト上昇が意識される。さらに来年度は、手すり製品の2桁成長による製品構成比の変化と、アーカンソー州の工場拡張に伴う減価償却負担の増加によって、粗利益率が約2.5%ポイント低下するとの見通しも示された。
また、第4四半期については「住宅リフォーム分野の低迷が続いており、季節的にも年間で最も弱い四半期だ」と述べた。
アナリストは「消費支出の鈍化と業界内でのマーケティングの競争激化を踏まえると、予想とバリュエーションに確信を持てない」と述べている。
また、「同社は、需要が弱い環境下で競合が行っている販促・マーケティング支出を同水準で追随することで市場シェアを守ろうとしている。これは、長期的成長が見込まれていたカテゴリーにおける事業モデルの抜本的なリセットを意味する」とも指摘した。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.51ドル(予想:0.57ドル)
・売上高:2.85億ドル 22%増(予想:3.02億ドル)
・EBITDA:8640万ドル(予想:9680万ドル)
(10-12月・第4四半期見通し)
・売上高:1.40~1.50億ドル(予想:1.99億ドル)
(通期見通し)
・EBITDAマージン:28.0~28.5%(従来:31%超)(予想:31%)
【企業概要】
米国内外において、卸売業者・代理店・木材小売業者向けに、木製デッキ・鉄骨デッキ・レール・屋外照明等を開発・製造・販売する。アフターサービスも手掛ける。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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