週明けもドル買いが継続、ドル円154円台に高止まり=ロンドン為替概況
週明けもドル買いが継続、ドル円154円台に高止まり=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いが優勢。先週の米FOMCでのパウエル発言をきっかけに、市場での12月利下げ観測が後退したことが背景。ドルがじりじりと買われる流れとなっており、週明けのドル指数は8月1日以来、3カ月ぶりのドル高水準となっている。ドル円はロンドン朝方に154.29付近まで買われたあとは、154円台前半での揉み合いとなっている。ユーロドルは1.15台前半で、ポンドドルは1.31台前半で上値重く推移。ただ、目立った材料に欠けるなかで値幅は限定的になっている。クロス円はやや調整に押されており、ユーロ円は177円台後半から前半へ、ポンド円は202円台後半から前半へと反落している。ユーロ圏や英国の製造業PMI確報値は速報値からほぼ変化はなく材料視されず。あすの豪中銀政策金利発表を控えて、豪ドルは底堅く推移。対ドルでは0.65台半ばで売買交錯しており、ほぼ米ドルと同等の強さを示している。
ドル円は154円台前半での取引。153.98から154.29までのレンジで推移しており、先週末終値153.99レベルを上回る水準で揉み合っている。ロンドン時間はクロス円が重くなり、やや上値が抑えられているが、154円台は維持している。
ユーロドルは1.15台前半での取引。ロンドン朝方の1.1541付近を高値に1.1508付近まで下押しされている。ドル買い圧力が継続している。ユーロ円はロンドン朝方にかけて177.98付近まで買われたあとは、売りに転じた。ロンドン序盤に177.38付近まで下落した後の戻りは177円台半ばまでにとどまっている。対ポンドではややユーロ売りも、値幅は限定的。10月ユーロ圏製造業PMI確報値は50.0と速報値および市場予想と一致した。
ポンドドルは1.31台前半での取引。ロンドン朝方の1.3149付近を高値に、その後は1.3118付近まで下落した。足元では1.31台前半での揉み合いに落ち着いている。ポンド円はロンドン朝方にかけて202.79付近まで買われたが、ロンドン時間に入ると202.11付近まで反落した。その後は202円台半ばに下げ渋っている。ユーロポンドは0.8766から0.8785までのレンジで推移。ややポンド買いに傾く動きとなっている。10月の英製造業PMI確報値は49.7と速報値49.6からわずかに上方修正されたが、市場反応は特段みられなかった。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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