ECB、ユーロの主要な牽引役とはなりそうもない=NY為替
きょうのユーロドルは米雇用統計の発表を受けて上下動しているものの全体的には方向感のない展開となっている。21日線が1.1070ドル付近に来ているが、その上の水準は維持しており、上向きのトレンドは堅持している。
来週はECB理事会が開催されるが、エコノミストからはECBはユーロの主要な牽引役とはなりそうもないとの指摘が出ている。ECBは9月12日の理事会で再び金利を引き下げ、その後も四半期ごとに追加利下げを行う可能性がある。ただ、そのことがユーロ相場に大きな影響を与えることはないという。ECBはユーロドルの大きな、あるいは持続的な牽引役となる可能性は低いと述べている。
G10の中銀の中でも、特にECBは理事の意向が事前に十分伝達されていることを踏まえると、市場はECBの金利見通しに最も誤った価格設定をしているようにも見えると指摘した。ECBは来週の理事会で予告通りに0.25%ポイント引き下げる可能性が高い。また、今後のデータに柔軟に対応しながら、四半期ごとの利下げの準備を進めて行くと見ているようだ。
EUR/USD 1.1073 EUR/JPY 157.85 EUR/GBP 0.8443
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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