【海外市場の注目ポイント】パウエル米FRB議長の発言など
日本時間午後9時40分にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が講演する。パウエル議長は前週の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で、「我々は様子を見るのに適した状況にいると思う」、「急ぐ必要はない」、「関税の影響がより明らかになるまで我々の政策金利は現在の水準が適切だろう」と述べていた。トランプ米政権の関税政策をめぐり、不確実性が高まるなか、パウエル議長があらためて、利下げに忍耐強く臨む姿勢を示せば、ドルが買われる可能性がある。
また、日本時間午後9時半に4月の米小売売上高や4月の米生産者物価指数の発表も予定されている。4月の米小売売上高は、総合の大方の予想が前月比変わらず、自動車を除いた大方の予想が同0.3%増となっており、前月比では、総合が前月から増加を維持できず、自動車を除くと3カ月続けて増加するとみられ、4月の米生産者物価指数は、総合の大方の予想が前年比2.5%上昇、コアの大方の予想が前年比3.1%上昇となっており、総合、コアとも、前年比の伸びがそれぞれ前月の2.7%上昇、3.3%上昇から鈍化すると見込まれている。
さらに、日本時間午後9時半には5月の米ニューヨーク連銀製造業景気指数や5月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数も発表されることになっている。5月の米ニューヨーク連銀製造業景気指数は、大方の予想がマイナス8.0となっており、前月のマイナス8.1を上回り、2カ月続けて上昇するとみられ、5月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数は、大方の予想がマイナス11.0となっており、前月のマイナス26.4を上回り、4カ月ぶりに上昇すると見込まれている。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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