FX/為替「ドル/円今日の予想」 外為どっとコム トゥデイ 2026年5月8日号

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年5月8日8時10分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼7日(木)の為替相場
(1):三村財務官「単なる基準にすぎない」
(2):豪州 8年3カ月ぶりの貿易赤字
(3):米新規失業保険申請件数 予想を下回る
(4):イラン情勢巡る楽観的な見方が後退
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:イラン情勢を睨んだ値動き続く/ ▼注目の経済指標・イベント
7日(木)の為替相場

期間:7日(木)午前6時10分~8日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):三村財務官「単なる基準にすぎない」
財務省の三村財務官は、前日の円相場の急騰に関して記者団から為替介入の有無を問われ「とくにコメントすることはない」と述べた。今後の対応について「引き続き、変わらぬ警戒感をもって注視する」とも語った。6カ月以内に最大3回(3営業日以内の実施は1回とみなされる)までの介入が自由変動相場制に分類されるとする国際通貨基金(IMF)のガイドラインについては「単なる分類の基準にすぎない。介入の回数を制約するルールはないと認識している」と答えた。
(2):豪州 8年3カ月ぶりの貿易赤字
豪3月貿易収支は、農産物を中心に輸出が減少した一方で、燃料・潤滑油などの輸入が膨らんだことから18.41億豪ドルの赤字となった。市場予想は44.00億豪ドルの黒字だった。豪州の貿易赤字転落は2017年12月以来、8年3か月ぶり。
(3):米新規失業保険申請件数 予想を下回る
米新規失業保険申請件数は20.0万件と市場予想(20.5万件)を下回った。前週(19.0万件)から増加したものの、4週平均では20.3万件と前週時点(20.8万件)から減少した。一方、これより前に発表された米4月チャレンジャー人員削減数は8.34万件と前月(6.06万件)から増加した。ただ、前年同月比では20.9%減少した。
(4):イラン情勢巡る楽観的な見方が後退
米メディアは「トランプ政権は今週一時停止していた、海軍および空軍支援による商船護衛作戦の再開を検討している」と報じた。その後、イランメディアは、同国南部の港湾都市バンダルアバスで複数の爆発音が聞こえたと伝えた。米国とイランの戦争終結に対する楽観的な見方が後退する中、NY原油(WTI)先物が上昇に転じた。そのほか、「米国が賠償金を支払わずにホルムズ海峡を再開し、戦争から撤退することをイランは容認しない」とのイラン高官の発言も伝わった。
7日(木)の株・債券・商品市場
日経平均: 62833.84 △3,320.72
豪ASX: 8878.133 △84.498
上海総合: 4180.092 △19.918
英FT: 10276.95 ▼161.71
独DAX: 24663.61 ▼255.08
NYダウ: 49596.97 ▼313.62
日10年債: 2.479 ▼0.039
豪10年債: 4.922 ▼0.0304
英10年債: 4.948 △0.009
独10年債: 3.003 △0.004
米2年債: 3.9112 △0.0458
米10年債: 4.3861 △0.0372
NY原油: 94.81 ▼0.27
NY金: 4710.90 △16.60
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

【情報提供:外為どっとコム】
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円: 156.100 ~ 157.700
ユーロ/円: 183.300 ~ 184.700
ポンド/円: 211.800 ~ 213.600
豪ドル/円: 112.600 ~ 113.600
ドル/円の見通し:イラン情勢を睨んだ値動き続く
昨日のドル/円は終値ベースで約0.3%上昇。米国とイランの和平合意への期待から原油価格が下落し、156.02円前後まで軟化する場面も見られた。もっとも、NY時間に入り、「イランはホルムズ海峡を巡る米国の提案を非現実的として拒否」「米国はホルムズ海峡での船舶護衛を今週再開の方向で検討」などと報じられると、原油価格が反発。ドル/円も156円台後半へ切り返した。また、米軍がホルムズ海峡周辺のイランの軍事施設を標的とした攻撃を実施したとも伝わっており、イラン情勢の先行き不透明感がドル/円を下支えする要因となりそうだ。一方、157円台では政府・日銀による円買い介入への警戒感が高まるため伸び悩むことが予想される。イラン情勢を睨みつつ156円台から157円台での値動きが続きそうだ。なお、本日は米4月雇用統計が発表されるが、市場の焦点が中東に向いていることから、米労働市場の急速な悪化を示す結果とならない限りは相場への影響は限定的となりそうだ。
注目の経済指標・イベント
05/08 (金)
15:00 (独) 3月鉱工業生産
16:00 ◎ (ユーロ圏) ラガルドECB総裁講演
16:05 (ユーロ圏) デギンドスECB副総裁講演
18:45 (米) クックFRB理事講演
21:30 ◎ (米) 4月非農業部門雇用者数変化
21:30 ◎ (米) 4月失業率
21:30 ◎ (米) 4月平均時給
23:00 ◎ (米) 5月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
24:05 (米) グールズビー・シカゴ連銀総裁講演
25:15 (ユーロ圏) ナーゲル独連銀総裁講演
05/09 (土)
08:30 (米) ボウマンFRB副議長、ウォラーFRB理事、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁、グールズビー・シカゴ連銀総裁講演
※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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