原油の上下動に翻弄、ドル買い先行も戻す動き ドル円158円台=ロンドン為替概況
原油の上下動に翻弄、ドル買い先行も戻す動き ドル円158円台=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドルや円相場が神経質に振幅している。NY原油先物が105ドル付近に急伸する動きや米債利回りが4.54%台に上昇したことを受けて、ドル買いが先行した。ユーロドルは1.16台半ばから前半へ、ポンドドルは1.33台後半から前半へと下落した。ドル円も158円台前半から158円台後半へと再び上昇。ただ、ドル円の値幅は限定的で、ユーロ円184円台前半、ポンド円211円台前半などへと安値を広げた。ドル円は介入警戒感や日本の企業物価の上振れが日銀利上げ観測につながったことなどが上値を抑えたようだ。しかし、ロンドン昼にかけてNY原油先物が一気に103ドル割れまで反落すると、相場の歯車が逆回転している。ドル円は158円台前半で再び安値を小幅に更新。ユーロドルは一時1.16台後半、ポンドドルは1.34手前水準まで反発した。クロス円も買戻しが入っている。イラン外相が停戦維持や戦争当事国以外の船舶のホルムズ海峡通過に言及したことに反応したようだ。神経質に売買が交錯するなかで、欧州株や米株先物は総じて軟調に推移しており、長期債利回り上昇や週末調整圧力などの影響がみられた。
ドル円は158円台半ばでの取引。東京早朝の158.30台からロンドン朝方にかけては158.67付近まで高値を伸ばした。トランプ米大統領の対イラン強硬発言を受けNY原油先物が買われたことがドル買いを誘ったようだ。米債利回りの上昇もドル買いにつながった。しかし、介入警戒感などで上値を抑えられ、ロンドン朝方には158.30台まで反落。そして、ロンドン序盤には再び原油が買われ、158.60付近まで上昇。ロンドン中盤にはイラン外相が停戦維持やホルムズ海峡通過に前向きな発言をすると、原油が急反落。ドル売り方向に転じ安値を158.30付近に小幅広げた。比較的狭い値幅も神経質に振幅している。
ユーロドルは1.16台前半での取引。東京早朝の1.1674付近を高値に、ドル買い圧力に押された。ロンドン序盤にかけては安値を1.1617付近に更新した。原油高や米債利回り上昇などがドル高圧力となった。しかし、原油が急反落すると1.1650台まで一時反発。ドル買いの動きは一服した。ユーロ円も売りが先行。東京早朝の184.84付近を高値に、ロンドン序盤にかけて184.18付近まで安値を広げた。その後はユーロドルの反発とともに184.50付近に下げ渋っている。対ポンドではややユーロ買いが先行したが、足元では値を戻している。
ポンドドルは1.33台後半での取引。東京早朝の1.3409付近を高値にドル買い圧力に下押しされた。ロンドン序盤にかけては安値を1.3328付近まで広げた。その後はドル買いに調整が入ると1.34手前まで反発した。ポンド円は東京早朝の212.29付近を高値に売られ、ロンドン序盤にかけて安値を211.30付近まで広げた。しかし、ポンドドルの反発とともに212円付近まで反発している。ユーロポンドは0.8701から0.8728までのレンジで上に往って来い。英政情不透明感がポンド売りを先行させたが、足元では値を戻している。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。