デルタ株蔓延のポンドへのリスクは短期的との見方も=NY為替
ポンドドルは上値の重い展開が続いており、1.38ドル台前半まで一時下落する場面がみられた。ドル買いが優勢となっており、ポンドドルを圧迫している。今月サポートされた1.37ドル台後半の水準が目先のサポートとして意識される。テクニカル的にはその水準を完全にブレイクするようであれば、1.36ドル台が視野に入るとの指摘も聞かれる。
英国では変異デルタ株のウイルスが蔓延しており、前日の新感染者数は1月以来の水準に拡大した。英経済への影響も警戒され、ポンドも軟調な反応を見せている。しかし、ポンドへのリスクは短期的で、今年のポンドは依然として上値を目指す可能性が高いとの見方も出ている。英中銀と伴にワクチン展開の成功に支えられ、今年の英経済は力強く回復し続けるという。
先週の英中銀金融政策委員会(MPC)で英中銀が予想外に慎重な姿勢を示していたが、恐らく今年後半か来年初めまでには更にタカ派な政策見通しを採用する可能性が高いと指摘している。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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