ユーロ、エネルギー高のリスク再燃で下落リスク警戒=NY為替
きょうのユーロドルは1.15ドル台での狭い範囲での振幅が続いている。7月下旬からのリバウンド相場の流れは維持しているものの、100日線が控える1.1565ドル付近には慎重な雰囲気もうかがえる。一方、ユーロ円は介入後の下げを取り戻す中、200日線付近での推移となっている。
中東情勢に伴う原油高で、ユーロの上値抑制リスクが再燃しているとの指摘が出ている。原油高を受けてユーロ圏の金利は上昇しているものの、ユーロへの影響は限定的に留まっているという。欧州のようなエネルギー輸入地域にとって、原油高はインフレ圧力を強める一方、景気を直ちに圧迫する要素となる。景気悪化を伴う金利上昇は通貨にとって好材料とは言えず、米国との金利差がなお不利であることもユーロの重しとなっている。市場では再び交易条件の悪化が材料視されており、金利上昇が必ずしも通貨高につながりにくい状況。
エネルギー価格の上昇リスクが解消されない限り、ユーロは上昇よりも下落リスクの方が意識される一方、利回りは上昇リスクが大きい。投機筋の動向を見ても、ユーロショートが維持されており、依然として根強い警戒感が漂っている。
EUR/USD 1.1541 EUR/JPY 183.78 EUR/GBP 0.8545
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。