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ドル円、下げを取り戻す展開 イラン情勢への不透明感は根強い=NY為替概況

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ドル円、下げを取り戻す展開 イラン情勢への不透明感は根強い=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円はNY時間にロンドン時間の下げを取り戻す展開が見られた。ロンドン時間には三村財務官の発言に敏感に反応し、円高が強まった。ドル円は一時156円台半ばまで急速に下落していたが、イラン情勢への不透明感は根強く、ドル高がドル円の下支えした。

 イランのアラグチ外相が米国との協議を仲介する関係者と会談し、最新の提案や現状について協議する予定と伝わっていたが、ホルムズ海峡の再開や停戦を巡る米国とイランの隔たりは依然大きく、交渉打開への期待は後退している。また、トランプ大統領が核問題を巡り、イランへの制裁緩和に前向きとも伝わっていた。

 ドルはG10通貨の大半に対して上昇し、過去7営業日で6日目の上昇となっている。米国とイランの交渉を巡る不透明感が続く中、安全資産としてのドル需要は根強い。

 一方、円相場については、高市首相ら日本政府とベッセント財務長官が先週の日米首脳会談で円相場が議題に上ったことを強調し、160円を手前に市場は介入に敏感になっている様子もうかがえる。ただ、現行からは日米金利差の縮小期待は後退しており、中期的にはドル円の上昇トレンドは続くとの見方は多いものの、日銀の利上げで以前ほどの円キャリー取引への意欲は低下しており、短期的にはドル円は調整の可能性があるとの見方も出ている。

 ユーロドルは1.13ドル台で振幅。下げ止まってはいるものの買い戻す気配はなく、もう一段の下落リスクも警戒される雰囲気ではある。一方、ユーロ円は円高の動きから178円台前半に一時下落していたものの、NY時間に入って179円付近に戻す展開。

 ただ、上値の重いユーロドルだが、下落基調がかなり進んでおり、近く行き過ぎになる可能性があるとの指摘も出ている。米国とイランを巡る情勢が改善し、原油やエネルギー価格の上昇が抑えられれば、リスク選好が回復し、ユーロドルは1.15ドル方向への反発余地があるという。

 ただ、短期的な見通しは地政学関連のニュースや世界的なリスク選好の動向に大きく左右され、上下どちらにも振れやすい状況が続くとも述べている。

 ポンドドルは1.32ドル台半ばでの推移。下げは一服しており買い戻しが見られるものの、強い動きまでは見られていない。一方、ポンド円はロンドン時間に一時207円台半ばまで下落していたものの、NY時間に入って、ドル円とともに208円台後半に買い戻される展開。207円台は強いサポートとなっている模様。

 英国では、首相交代に加えて夏の暑さによる個人消費の押し上げを背景に、消費者信頼感が2024年夏以来初めて3カ月連続で改善したとアナリストが指摘。先週発表されていた9月の英消費者信頼感指数は8月から小幅に改善していた。ただ、インフレ上昇や金利上昇、雇用見通しの悪化を背景に、最近の改善傾向が脅かされる可能性があるという。また、来月予定されているバーナム首相による初の予算発表も消費者心理を冷やす可能性があるとした。

 「財政状況は持続不可能な状態にあり、増税は避けられない」と指摘。「一時的な上昇ではなく、消費者信頼感が持続的に改善するための環境を整えることが、政府にとって大きな課題になる」とも述べている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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